文芸編

『父の晩年 未収録短編集』山口瞳 河出書房新社 1月15日 2,100円
山口文学の原点をなす表題作ほか、自伝的要素の濃い作品を中心に、樹木へのこだわりなどを描いた、単行本未収録の傑作12編収録。

山口瞳の未収録シリーズ、いったい何冊出るんだろう。。。

『14歳』千原ジュニア 講談社 1月15日 1,470円
「人生最悪」だった時代を描く自伝的小説。14歳の「僕」は部屋に閉じこもっている。「僕はどこにたどり着くんだろう。何になるんだろう」。

柳の下にドジョウは…そうそういない。

『鈍感力』渡辺淳一 集英社 1月26日 1,155円
この複雑な現代社会を永くより良く生き抜くためには、ある種の鈍さ、「鈍感力」が必要である。人生に効く処方箋。

あの渡辺淳一センセイだからこそ、説得力がある。ある種の鈍さ、「鈍感力」があるから(以下略)。

『ぽっぺん』石田千 新潮社 1月31日 1,680円
うれしかった言葉。その場しのぎについた嘘。おとなになってわかった優しさ。ちょっと古風で、あたらしい、不思議なエッセイ集。

タイトルといい、文章といい、石田千って、あまりにも上手すぎる感じがして(読めない)。

『父・藤沢周平との暮し』遠藤展子 新潮社 1月25日 1,365円
優しいけれどカタムチョ(頑固)な父が、暮らしのなかで身をもって教えてくれたこと。愛娘が綴る思い出を通して甦る、素顔の藤沢周平

あれ、9月に文春から『藤沢周平 父の周辺』が出たばかりじゃなかったっけ?

『ニッポンの小説』高橋源一郎 文藝春秋 1月上旬 1,680円
今、ニッポンの小説が元気だ。変幻自在、巧みな仕組みと語り口で現代日本の言葉・文学・小説の可能性を喝破した驚異の評論。

高橋源一郎、批評家としてはともかく、小説家として元気なの?

『ぼくの血となり肉となった五〇〇冊そして血にも肉にもならなかった百冊』立花隆 文藝春秋 1月下旬 1,365円
あらゆる知的領域を踏破し、血となり肉となった500冊をはじめて一挙に語り下ろす。立花隆の無限大の知的宇宙を公開。

タイトルがあまりにも長すぎて、業界関係者も読者もそして書店さんも、誰一人として正式タイトルを言えないだろう一冊。

収容所群島(4)』ソルジェニーツィン木村浩ブッキング 1月下旬 3,675円
苦しみ、死の恐怖、ざまざまな思いの交差するソ連の収容所の現実を生々しいほどに描いた名作。

新潮文庫、自社の単行本をバンバン文庫にするくらいなら、バンバン復刊してくれればいいのに。復刊しないから、社の財産を他社にとられちゃうんだよ。