原武史『沿線風景』

沿線風景

沿線風景

“書評”の域に収まらない、「極上の“日帰りエッセイ”」。読んでいるだけでも、「沿線風景」から、日本の近現代史が浮かび上がってくる。
ビニールカバーのかかった装丁もステキだ。晶文社の「植草甚一スクラップブック」のように、本書を持って外をぶらぶらしたくなる*1。表紙の写真はおそらく京成の大佐倉駅(1日の乗降客数が500人以下!)。
大崎善生『Railway Stories』(ポプラ社)も今月の新刊。タイトルが似ているだけですが

*1:植草…シリーズの一冊をもじれば、本書のタイトルは『本は電車で読もう』でもよかったのかもしれない。でも、これだと意味が通じにくい