光文社「本が好き!」
退屈男さんやelieliさんが触れている「本が好き!」、これ、恐らく光文社のPR誌でしょう。
マガジンハウスの「ウフ」や毎日新聞社の「本の時間」(有料誌でいえば朝日新聞社の「小説トリッパー」)のように、中間小説誌や文芸誌を持たない出版社が、単行本をつくりやすいようにつくった雑誌ではないか。
そう思う理由①
広告(表紙の裏および裏表紙)、定価(100円。でも、無料配布の書店がほとんど)を考えると、雑誌単体では、素人目に見ても赤字。
そう思う理由②
執筆陣――川上弘美、夏石鈴子、野中柊、前川麻子、山崎ナオコーラ、槇村さとる、松尾スズキなどなど――から判断して、単行本で採算をとろうとしか思えない。また、これは河出書房新社「文芸」の執筆陣を根こそぎ奪ってしまいたいという印象を受けてしまう。
そう思う理由③
「編集部から」で、こう書かれている。
三十年後五十年後も書店の本棚に残る本を出していきたい