気になる本 ノンフィクション

アウシュヴィッツでおきたこと』マックス・マンハイマー著/大友展也訳 角川グループパブリッシング7月10日税込価格:1,575円ISBN:9784046214836
アウシュヴィッツに送られ弟以外の家族を失い、奇跡的に生還したユダヤ人の回想録。収容所での非人間的体験が淡々と綴られている。

『家族はなぜ崩壊するのか 家裁調査官の見た現実 (仮)』清雄策 角川グループパブリッシング7月10日税込価格:1,470円ISBN:9784046216595
45年の裁判所勤務を通じ、多数の少年・家事事件に携わる。蟻の穴ほどの隙間からずれが生じ、法や第三者の介在が拍車をかけやがて決壊する家族。

『シャープス&フラッツ物語』長門竜也著/瀬川昌久監修 小学館7月中旬税込価格:2,100円ISBN:9784093878531
ビッグバンド「シャープス&フラッツ」のリーダー原信夫の音楽的半生を、本人と多数の関係者からの談話でたどり、戦後日本の芸能界とジャズの歴史を活写する。

ラバウル温泉遊撃隊』山崎まゆみ 新潮社7月17日税込価格:1,470円ISBN:9784103164319
先の大戦有数の激戦地に「温泉」の名を冠したゲリラ部隊が実在した。「ラバウル小唄」に導かれて、その足跡を追う著者が、ジャングルの奥で見た光景とは。

『ワシントンハイツ GHQが東京に刻んだ戦後』秋尾沙戸子 新潮社7月17日税込価格:1,995円ISBN:9784104370023
都心のただ中に忽然と現れた800戸の米軍家族住宅。フェンスに囲まれたそのエリアから、「アメリカ化」の波は広がっていった。現代日本の原点を描く。

『特務艦「宗谷」の昭和史』大野芳 新潮社7月17日 税込価格:1,890円ISBN:9784103904076
南極観測船として日本人の夢を背負ったその船は、戦中、高角砲を装備され南洋の激戦地で弾雨に晒されていた。70年に及ぶその数奇な「運命」。

『作家と戦争 城山三郎吉村昭』森史朗 新潮社7月24日税込価格:1,575円ISBN:9784106036446
昭和2年生まれの作家は、あの戦争をどう思い、いかに描いたのか。戦記文学者の双璧である2人の死生観を、担当編集者の視点に立ちながら明らかにする。

1Q84』で儲かった分、書き下ろしノンフィクション作品をどんどん出してくれ。

『ルポ 資源大陸アフリカ 暴力が結ぶ繁栄と貧困』白戸圭一 東洋経済新報社7月30日税込価格:1,890円ISBN:9784492211823
アフリカで国境を越える紛争・犯罪が吹き荒れている。先進国の草刈り場として暴力なき成長が実現できない実態を現地特派員が追う

『サイバービア 電脳郊外が“あなた”を変える』ジェイムス・ハーキン著/吉田晋治訳 NHK出版7月25日税込価格:1,680円ISBN:9784140813850
PC、インターネット、メール。今、電子メディアと人間の関係が劇的に変化している。郊外化するネット空間の歩き方とは。

『そして戦争は終わらない 「テロとの戦い」の現場から』デクスター・フィルキンス著/有沢善樹訳
NHK出版7月25日税込価格:2,625円ISBN:9784140813867
ニューヨーク・タイムズ紙の海外特派員が、戦争という異常な状況が日常化した時、人は何を感じ、どう行動するかを追った話題作。

『証言記録 兵士たちの戦争(3)』NHK「戦争証言」プロジェクト NHK出版7月30日税込価格:2,310円ISBN:9784140813447
元兵士たちの肉声で綴られる戦争記録シリーズ第3巻。徳島県・歩兵第143連隊、福岡県・第56師団など、放送全7回分収載。