気になる本 ノンフィクション

『父を葬る』高山文彦 幻戯書房6月下旬税込価格：1,890円ISBN：9784901998468
故郷・高千穂での父親の介護と葬送の記録。万物のいのちの声と向き合い生きるということをかみしめ、新境地を拓く意欲作。

『底検証｢橋下主義｣ 自治体革命への道』読売新聞大阪本社社会部編 梧桐書院6月中旬税込価格：1,785円ISBN：9784340401277
新時代のリーダーか人心乱すアジテーターか。沸騰｢橋下劇場｣に密着。渾身のドキュメント。橋下流｢大阪維新｣の全貌まるごと。

『棄民たちの戦場　米軍日系人部隊の悲劇』橋本明 新潮社6月30日税込価格：1,680円ISBN：9784103042723
第二次大戦時、日系二世たちによって編成された｢第四四二歩兵連隊｣。バンザイ、そう叫びながら敵地に突撃し、散っていった彼らの軌跡を追う。

『消えた宿泊名簿　ホテルが語る戦争の記憶』山口由美 新潮社6月30日税込価格：1,785円ISBN：9784104692026
開戦前夜、近衛首相の対米交渉を物語る宿泊名簿は、抹消されていた。帝国、富士屋、奈良ホテルなど、名門ホテルに秘められた幾つもの謎と数奇な運命を描く。

『半島へ、ふたたび』蓮池薫 新潮社6月26日税込価格：1,470円ISBN：9784105457013
北朝鮮に隣接する地で見聞きした多くの事が、辛苦に満ちた24年の記憶を甦らせる。拉致被害者である著者がソウルを旅して吐露する、初の南北比較論。

『密航屋』野村宏之 新潮社6月18日税込価格：1,680円ISBN：9784103154310
その｢密航希望者｣を秘密裏に先進国まで運べ。バンコクを根城に暗躍するウラ稼業の生態を、最後は南アフリカの獄舎に堕ちた元メンバーが明かす。

『モサド　暗躍と抗争の六十年史』小谷賢 新潮社6月25日税込価格：1,155円ISBN：9784106036415
四方を敵国に囲まれたイスラエル。その安全保障に貢献してきた超一流インテリジェンスの素顔を、中東情勢と他の情報機関との関係から明らかにする。

『リストカットの向こうへ』生野照子 新潮社6月30日税込価格：1,470円ISBN：9784103156314
今ここで、このメスで切りなさい。私がしっかり見ていてあげる。自傷行為を繰り返す少女の再生への長い道のりを心身症治療の第一人者が描く。

新潮社、今月はなかなか充実してる。