まとめて三週間

■某月某日
石原まこちん『撲殺!青春レコード』(エフエム東京)読了。巻末の石原まこちん大槻ケンヂの対談もよかった。私は小学生の頃からオーケンファンだから、これからもオーケンの本が出たら必ず買うからね。ちなみに、私の一番好きなのは「踊るダメ人間」。

■某月某日
図書館で作業したのち、あるトンカツ屋でカキフライ定食。トンカツは素材のヨシアシ(だけ)ではない、揚げ加減だと深く認識。
■某月某日
麺屋武蔵」に代わって、新宿ラーメンの筆頭格といわれるようになった「風雲児」。う〜ん。魚介系+鶏系のダブルスープはここ数年流行っているが、私にはどうも…ね。
■某月某日
テレビ朝日「アメトーク」、今回のテーマは「農業高校芸人」。農業高校や商業高校が輝きを失ったのは、いつだろう? それは、教養主義の没落(©竹内洋)と同じ時期ではなかったか。いや、さらにいえば、だ。「農業高校」や商業高校的なものが日本の高度経済成長を可能にしたものではなかったか。少なくとも、それは「反知性主義」に対するアンチとしての「右翼」ではなかったはずだったろうと、私は思う。「反知性主義」と「肉体を通して実感したものしか信頼しない」は、全然違う。アメリカの保守主義と、日本の「ポチ保守」(これも正確な表現ではないけれど)は違う。そこんとこ、よろしく。
■某月某日
テレビ朝日、「歌のおにいさん」、「タモリ倶楽部」。金曜の夜は、テレビ朝日にチャンネルを合わせている。
■某月某日
都立多摩図書館で調べ物。東京都立図書館の本、どんどんここに集められている。だったら、スペースも人も余っているらしい新宿の都庁にでも納めてくれ……と思わないでもない。多摩ニュータウン構想が挫折しなくても、東京と居住人口の三分の一が多摩地区に集中するわけはないと思うのだが(しかも都立多摩図書館の規模はそんなに大きくない)……。中央線立川駅から徒歩二十分、一時間に三本か二本くらいのバスに乗ってバス亭から徒歩五分というのは、壁が大きい。下手したら、十汁している地方図書館の方が便利。都立図書館全体をみると、品揃えがいいだけに残念。
せっかく立川まできたので、国分寺の「とんかつ桂」で上ロースカツ定食。うまし。しっかし、新宿の「とんかつ三金」もそうだけど、家族でこういうとんかつ屋に来るようなウチの子は大きくなったら、どうなるんだろう?
増田書店のある国立も、とんかつ屋も喫茶店もいい店がある国分寺もいいなぁ。
■某月某日
所用で鎌倉。「ハマっ子なら誰でも知ってる」勝烈庵http://www.katsuretsuan.co.jp/)で勝烈定食。いいもん食った。
その後、駅前の「たらば書房」。たたずまいはフツーの駅前書店だが、なかはスゴイよ。推定十坪にも満たない店内に、みすず書房の棚があるんだから。『編集者斎藤十一』(冬花社)、北村太郎『光が射してくる』や「神西清小説セレクション」など港の人(http://www.minatonohito.jp/books/syohyo.html#)、「ブレインズ叢書」(http://brainz-jp.com/book/)が、さりげなく棚に挟まっているんだから。都内の書店であまり見かけない「月刊みすず」や「映画芸術」も置いてある。街に住んでいる人が「新聞で見たんだけど、アレない?」「雑誌で見たんだけど、●●入っていますか?」と来る客が、結構いた。こういうのが街の本屋だよなぁ。鎌倉もいいなぁ。
ついつい「映画芸術」「歴史読本」をはじめ、アレコレ買ってしまう。
■某月某日
役所にて申告。税金分は取り返したいぜ。今年こそは国会図書館を使いこなすぞ(でも、そういうときに限って、国会図書館は開いていないんだな)。
■某月某日
都内某所のありふれたラーメン屋(最近では、こういう店までテレビに取り上げられるのは、なぜだろう)で、半チャーハン半ラーメン。
■某月某日
都内オフィス街で、「讃岐うどん」の暖簾に惹かれて、あるチェーン店へ。コシがあればいいってもんじゃないだろう、しかも讃岐うどんと名乗るクセしてゲソ天がないとはどーゆーこと? この店、魚屋もやってるが、これもなぁ……。商売舐めているとしか思えないぜよ。
気づけば、「AERA」と同じ値段になっている「週刊朝日」、「エスクァイア」なども購入。「AERA」とも「週刊朝日」とも村上春樹のスピーチを掲載しているが、週刊朝日は外部、アエラは編集部訳となっている違いは、なんなの?
■某月某日
吉野家で親子丼。チェーン店で親子丼食うなら、「なか卯」だと再認識。
■某月某日
ジュンク堂は図書館のようだから楽しい。つまり、活かすも活かさないのも、利用者だというところに惹かれる。それに比べると、ブックァーストや東京堂は、ユーザーフレンドリーだ。
■某月某日
友人と落ち合い、新宿の「鳥田むら支店」で、もつ焼き*1。もう一軒寄って、帰宅。
■某月某日
「HB」購入。このところ買いはぐっていた「週刊東洋経済」(「週刊ダイヤモンド」には手が伸びない)をまとめて買う。さらに「モーニング」も。「モーニング」、いつのまにか勢いがなくなっている気がする。雑誌の“雑”ゆえの感じが薄くなっているような気がした。「モーニング」って、書き手の名前に依存しなかったところが好きだったのに。雑さが減ったのは、欄外コーナーの激減(いつのまにか欄外に文字が存在するのは、島耕作だけになっていた)にも表れている。
■某月某日
ひと作業終えたので、荻窪ささま書店」で、あれこれ買い物。竹内博編『証言構成 OHの肖像――大伴昌司とその時代』飛鳥新社久保田二郎『20世紀号ただいま出発』マガジンハウス(ブルータスムック)、「月刊Asahi」1993年1・2月合併号(特集「日記大全」)*2などを。大満足。
■某月某日
TBSラジオ「ストリーム」「コサキン」終了、「諸君」休刊について、友人と。鹿児島県産の豚のとんかつ、豚天ぷらなどをつまみながら。とんかつは素材かもしれない、と思いなおしながら。
新潮文庫松本清張フェアもコピーは「百年経っても人は変わらない」だが、そんなことは絶対にない。百年経っても変わらない部分はあるけれど、世の中も、人も、百年経たないうちに変わる。よくもわるくも。
■某月某日
「百年経っても人は」のフレーズが頭に響く。月刊「サーカス」を立ち読みした今日は、某所でチキンカツ。串焼きを食える店が増えたというのは、或る方がおっしゃっているように、東京が天王寺化しているせいかもしれない。ホルモン食える店が増えたのも……と私は思う。「うなぎ」が高級食になっているのが、そもそもアレなんだよ……とか考えると、とどのつまりは「東京」的なるものの変化に行きつく。「

*1:いや、この店は正確にいうと、焼き鳥屋だと私は思う。中野や野方や荻窪のああいう店こそ「もつ焼き屋」だ。私にとっては

*2:この号は2冊目