気になる文芸書

『水族』星野智幸著/小野田維画 岩波書店1月9日税込価格:1,575円ISBN:9784000281744
ぼくは、湖底に設置された六方ガラス張りの部屋に住むことになった。ぼくは知っている。ぼくは実験台なのだ。

『砂漠 新装版』J・M・G・ル・クレジオ著/望月芳郎訳 河出書房新社1月9日税込価格:2,940円ISBN:9784309205144
滅亡するサハラの民の物語とその末裔・現代の少女ララの遍歴を合わせ神話的世界を作りあげる。ノーベル文学賞受賞作家の後期代表作。

『三人姉妹』トニー・パーソンズ著/小田島則子ほか訳 河出書房新社1月20日税込価格:1,995円ISBN:9784309205137
母に捨てられた三姉妹。コドモに振り回されずに生きようとする長女、不妊で悩む次女、三女の妊娠。「家族の流儀」を巡る「妊娠小説」。

『女の庭』鹿島田真希河出書房新社1月20日税込価格:1,575円ISBN:9784309019024
私は、普通の主婦なのだ。普通が怖いのだ。ゴミ捨て場を漁り、隣室の外国人を監視する。ありふれた者に訪れる奇蹟を描く。

『雪男たちの国 ジョージ・ベルデンの日誌より』ノーマン・ロック著/柴田元幸河出書房新社1月20日税込価格:1,470円ISBN:9784309205151
ある朝突然、スコット探検隊の一員として南極にいた男。彼らは過酷な地で死に憧れ、幻覚に身を委ねる。柴田元幸が発掘した究極の物語。

『落語の国 芸人帖』吉川潮 河出書房新社1月15日税込価格:1,680円ISBN:9784309018997
注目の芸人について。談志、談春喬太郎志の輔、昇太、小朝、たい平。談春「遊女夕霧」台本、「野球落語タイトルマッチ」なども。

『勝てる読書』豊崎由美 河出書房新社1月20日税込価格:1,365円ISBN:9784309616520
ユニークなテーマ別に選ばれた、今読むべき本が満載の、かつて類を見ないピリ辛ブックガイド。「文藝」人気連載がついに単行本化。

『中島 敦』河出書房新社1月15日税込価格:1,575円ISBN:9784309740232
生誕100年をむかえてみずみずしい魅力をます作家・中島敦を読むにはこの1冊から。中島を検証しつつその可能性に新たな光をあてる。

灯台へ/サルガッソーの広い海』ヴァージニア・ウルフ著/ジーン・リース著 河出書房新社1月9日税込価格:2,730円ISBN:9784309709536
モダニズム文学を代表する傑作の新訳決定版と、植民地出身の作家が『ジェイン・エア』を屋根裏の狂女の側から語り直した異色作。

『新訳 夜間飛行(仮)』サン・テグジュペリ著/片木智年訳 PHP研究所1月28日税込価格:1,470円ISBN:9784569705392
郵便飛行事業の草創期、過酷な夜への飛行に挑み続ける路線開拓者の苦悩と希望を描いた、サン・テグジュペリの名作が新訳で登場。

『ピラミッド 封印された数列(上)』W・ディートリッヒ著/村上和久訳 文藝春秋1月上旬税込価格:1,950円ISBN:9784163278506
フランス革命直後のパリに突如現れたペンダントは、4000年間ピラミッドの奥に隠された秘密の鍵だった。歴史の闇が解き明かされる。『下巻』同時刊。

『ベストセラー作家 その運命を決めた一冊』塩澤実信著 北辰堂出版1月下旬税込価格:1,890円ISBN:9784904086872
東野圭吾と「ガリレオシリーズ」、司馬遼太郎と『竜馬がゆく』など、ベストセラー作家の運命を決めた「この1冊」の誕生のドラマ。