気になる本

志賀直哉宛書簡集 白樺の時代日本近代文学館編  岩波書店 9月19日 税込価格:9,870円 ISBN:9784000234467
「白樺」活動期を中心とし、同人たちの未発表書簡約700通を収録。その交流、生活、文学醸成の諸相を鮮やかに浮かび上がらせる。

『長編集 鶏が鳴くまえにチェーザレパヴェーゼ著/河島英昭訳 岩波書店 9月9日 税込価格:5,250円 ISBN:9784000282314
パヴェーゼ自選作品集「鶏が鳴くまえに」の初の全訳。ファシズム下での『流刑』と戦後の作品『丘の中の家』。

『銀座画廊物語』吉井長三 角川グループパブリッシング 9月25日 税込価格:1,890円 ISBN:9784048850032
梅原龍三郎川端康成井伏鱒二などとの芸術談義など日本の文化史がかいま見える1冊。日本一の画商の人生。誰も知らない芸術史。

『皇族たちの近代』浅見雅男 角川グループパブリッシング 9月25日 税込価格:1,785円 ISBN:9784048850018
旧皇族がいかに恣意的な存在であり、近代日本の中でどう位置付けられてきたかを浮き彫りにする。戦前の皇族は、どう作られ、消滅したか。

『65歳で語学留学、66歳のルート66』高橋信哉 近代文芸社 9月30日 税込価格:1,700円 ISBN:9784823108563
定年退職した著者が65歳で語学留学、66歳でルート66大陸横断を決行。人生を振り返り、一人旅に託した夢とは。励まされる1冊。

『東京スタンピード』森達也 毎日新聞社 9月下旬 税込価格:1,680円 ISBN:9784620107318
201X年、東京で「大量虐殺」が起こる。その時「僕」は逃げるのか、闘うのか。森達也が初めて挑むサスペンス小説。

おまえが若者を語るな!』後藤和智 角川グループパブリッシング 9月10日 税込価格:740円 ISBN:9784047101531
20代の若手評論家が、不毛な論者・論壇を破壊する。誰が生きづらい世の中にしたのか。20代が贈る、有名論者への退場勧告。

『文豪たちの大陸横断鉄道』小島英俊 新潮社 9月16日 税込価格:735円 ISBN:9784106102813
満州珍道中の漱石、女1人シベリア横断した芙美子、憧れの都を目指す荷風。文豪たちとスローテンポな汽車旅に出かけてみないか。

『「月光仮面」を創った男たち』樋口尚文 平凡社9月16日税込価格:777円ISBN:9784582854350
月光仮面」放送開始から50年。映画づくりにかかわった男たちの情熱を追いながら、メディア史における大きな意義について説く。

『伝説の日中文化サロン 上海・内山書店』太田尚樹 平凡社 9月16日 税込価格:777円 ISBN:9784582854367
大正から昭和初期の上海で、文化サロン的役割を果した伝説の書店・内山書店に焦点を当て、その時代に育まれた両国文化人の交流を描く。

『新版 ユダヤ民族経済史 イスラームと西ヨーロッパとの狭間で』湯浅赳男 洋泉社 9月8日 税込価格:1,995円ISBN:9784862483171
文明史家でもある著者が歴史人類学や経済人類学といった手法を駆使しながら、ユダヤ民族の歴史を俯瞰する1冊。

平凡社、新書で出すのがもったいない奴ばかりだよ。

『冒険としての社会科学』橋爪大三郎 洋泉社 9月8日 税込価格:1,785円 ISBN:9784862483065
社会科学は武器になる。身近な事例を取り上げ、平易な言葉で切れ味よく論じる記念碑的著作。

『私 まるごとエッセイ』畑中純 文遊社 8月28日 税込価格:3,150円 ISBN:9784892570575
畑中純、初のエッセイ集。さまざまな対象を自在に行き来し、ときに鋭く、ときに切なく、ぎらっと光る言葉の乱反射。

『旧浅草區 まちの記憶』森まゆみ著/平嶋彰彦撮影 平凡社9月25日 税込価格:1,680円 ISBN:9784582834116
多くの文人に愛され、数々の文学やサブカルチャーの舞台となった「旧浅草区」の路地を歩き、明治から現代への営みをたぐりよせる。

『就職活動ナビゲーション 2010年度版 学生のためのリアル就活本』日経就職ナビ編集部編 日経HR 9月8日 税込価格:1,260円 ISBN:9784891120993
「内定獲得」のための就活総合テキスト。先輩の「リアル」な声を紹介した「就活日記」や「悩み相談」も好評。

水木しげる がんばるなかれ 小さなことを笑い飛ばすコトバ』やのまんブックス編 やのまん 8月29日 税込価格:1,365円 ISBN:9784903548142
日々の生活に疲れた現代人に贈る、漫画家・水木しげるの、心を揺さぶる珠玉の名言集。読めば勇気がわき、シアワセになる。

『妖怪散歩 鬼太郎たちと出逢う町』水木しげる監修 やのまん 8月29日 税込価格:1,000円 ISBN:9784903548159
妖怪のふるさと鳥取県境港の水木しげるロードには120を超える妖怪ブロンズが勢ぞろい。ブロンズ像の妖怪解説と境港情報満載の本。

『「開運!なんでも鑑定団」の十五年』中島誠之助 平凡社 9月16日 税込価格:1,680円 ISBN:9784582834086
人気テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」が15周年を迎えた。放映開始当初の逸話、おもしろ話を中島誠之助が初めて明らかにする。

テレビ東京って、何気に*1長寿番組が多い。

『映画論講義』蓮實重彦 東京大学出版会 9月25日 税込価格:2,730円 ISBN:9784130830492
世界の映画批評ネットワークの中心で旺盛な批評活動を展開する著者の最新講演集。映画の豊かな歴史と可能性を語る。

『科学/技術の哲学』飯田隆編/伊藤邦武ほか編 岩波書店 9月5日 税込価格:3,360円 ISBN:9784000112697
科学/技術の発達は、人間の営みをどう変え、思考をいずこへと誘うのか。知の新たな地平を拓く。

『生活を哲学する』長谷川宏 岩波書店 9月26日 税込価格:1,365円 ISBN:9784000281591
大学闘争、子育て、私塾の実験。日常の現実こそ思想の沃野。1つの価値転倒の意味を、自分史の中に探る。

『心理学 第3版』鹿取廣人編/杉本敏夫編 東京大学出版会9月25日税込価格:2,520円ISBN:9784130120470
すべての心理学領域の基礎を学ぶために最適の1冊。豊富な図版やコラムなどの特長を生かし、最新の成果を盛り込んだ全面改訂第3版。

『ルイ・ボナパルトブリュメール18日』カール・マルクス柄谷行人 平凡社 9月10日 税込価格:1,575円 ISBN:9784582766493
イードレヴィ=ストロースをはじめ、さまざまな思想家にインスピレーションを与えてきたテキスト。柄谷行人「差異と反復」も収録。

『三つのエコロジー』フェリックス・ガタリ著/杉村昌昭訳 平凡社 9月10日 税込価格:1,050円 ISBN:9784582766516
浅薄なエコ志向が孕む問題を突き、エコロジーには環境、社会、精神の3つを統べる新たな知が必要と説く。解説=マサオ・ミヨシ

『虚脱からの目覚め』山本武利編/石井仁志ほか編 岩波書店 9月25日 税込価格:5,985円 ISBN:9784000282413
映画・野球界・漫画界はいかに民主化に向けて脱皮しようとしたか。流行歌はどう受容されたか。

アキハバラ発 〈00年代〉への問い』大澤真幸編 岩波書店 9月26日 税込価格:1,575円 ISBN:9784000220477
秋葉原の殺傷事件は何を問うているか。大澤真幸森達也東浩紀平野啓一郎本田由紀斎藤環ほか。

岩波が、こんな時流本出すなんて。。

『労働は神聖なり、結合は勢力なり 高野房太郎とその時代』二村一夫 岩波書店 9月25日 税込価格:2,940円 ISBN:9784000025935
労働組合、生協運動先駆者の波瀾万丈の生涯を描く初の本格的評伝。日本労働運動の通説をくつがえす。

岩波らしい良書だったら、いいな。

*1:って死語だな。田中康夫『トーキョー大沈入』に何回か出てきた