社会、歴史(芳林堂高田馬場店で4階に売っていそうな本)

ナショナリズムの由来』大澤真幸 講談社 4月20日 税込価格:5,000円 ISBN:9784062139977
われわれ人類はなぜ国家をつくり、否応なくナショナリズムにからめとられねばならないのか。あらゆる知を動員して多角的に構想する壮大な論考。

講談社にしては、ずいぶん勝負に出たなという価格設定。

『増補 可能性としての「戦後」 』桜井哲夫
平凡社 4月9日 税込価格:1,365円 ISBN:9784582766097
敗戦後、どう日本人は立ち上がったのか。獅子文六杉浦明平花森安治。非軍隊的・非権威主義的な戦後文化を問い直した名著。

さすが、平凡社ライブラリー(平ライって、実は、ちくま学芸文庫より安くない?)

『天使の軍隊』佐々木敏 講談社 4月25日 税込価格:1,890円 ISBN:9784062140164
「敬愛する天皇陛下ならびに日本国民の皆様」と冒頭記されていた遺書。極東アジアの近未来を、必然として予測し、歴史のダイナミズムを描き出す。

徳富蘇峰 終戦後日記(3)『頑蘇夢物語』歴史篇』徳富蘇峰 講談社 4月20日 税込価格:2,520円 ISBN:9784062139298
憲法公布の昭和21年、蘇峰は終戦までの歴史を検証。敗戦は、天が自重を知らぬ日本人を、中国人の手をかり滅ぼしたものと結論する。

『表舞台 裏舞台 福本邦雄回顧録福本邦雄 講談社 4月9日 税込価格:1,785円 ISBN:9784062137607
最後のフィクサー福本邦雄が3年間19回にわたって語ったオーラル・ヒストリー。誰も語ることができなかった永田町と政治家の真実の姿が明らかに。

以前、月刊「文春」に数回掲載された福本と福田和也との対談って、本になるのかな?

『人の痛みを感じる国家』柳田邦男 新潮社 4月18日 税込価格:1,470円 ISBN:9784103223177
名前を匿して生きるネット社会に、安住し始めた日本人。人格が埋没し、思考が衰退していく危機は打開できるのか。心の原状を回復するための最終提言。

柳田邦男さんの論はさておいて、国家が「人の痛み」云々言う方がヤバイだろう。

立憲主義の哲学的問題地平』井上達夫編 岩波書店 4月20日 税込価格:3,675円 ISBN:9784000107358
権力行使を「法の支配」に服させるはずの立憲主義は「人の支配」を隠蔽合理化するイデオロギーなのか。

『第九特別委員会、第十特別委員会、第十一特別委員会』日本近代教育史料研究会編 岩波書店 4月5日 税込価格:26,250円 ISBN:9784000041645
教育基本法、六三制など教育の民主化を方向づけた占領期の政策審議機関の議事録。第一級の公文書史料。

『東大駒場連続講義 知の遠近法』H・ゴチェフスキー編 講談社 4月10日 税込価格:1,575円 ISBN:9784062583855
文学は世界をどう切り取るのか。西洋絵画においてまなざしはどう相対化されてきたのか。「ものの見方」=パースペクティヴを捉え直す。

『幕末 維新の暗号』加治将一
祥伝社 4月23日 税込価格:2,205円 ISBN:9784396612863
西郷隆盛大隈重信ほか明治維新の立て役者が一堂に会する「幕末志士全員集合写真」はいかにして撮られたのか。その謎に迫る。

『「自殺」という病』佐々木信幸
秀和システム 3月26日 税込価格:1,575円 ISBN:9784798016177
年間3万人が自殺し、主要先進国ではトップの自殺死亡率の日本。米イリノイ大で学ぶ精神科医が自殺の原因と対策を詳しく解説。

『グーグル革命の衝撃』岡田朋敏/芳野創
NHK出版 4月25日 税込価格:1,050円 ISBN:9784140811924
本邦初のグーグル幹部インタビューをはじめ、いまもっとも注目を集める「情報帝国」の内実と行方に迫り、ネット社会を生きる方策を探る。

『戦前の日本を知っていますか?』百瀬 孝監修/昭和研究グループ著
はまの出版 3月下旬 税込価格:1,680円 ISBN:9784893614629
ほとんどの人が貧しかった戦前の日本。政府、軍隊など、社会の仕組みから当時を読み解く日本人のための基礎教養。

『中国という大難』富坂聰 新潮社 4月27日 税込価格:1,575円 ISBN:9784103045519
飛躍的な経済発展がもたらした格差と環境汚染。繁栄か、崩壊か、やっかいな隣人、中国という「パンドラの箱」が開くとき、日本の運命は。