気になる新書

朝日新書 2月9日発売
●『昭和史の教訓』保阪正康 756円
昭和史の第一人者が、膨大な取材のなかから現代の日本人に学んでほしい教訓を引き出す。日本国民のための基礎日本史。
●『父と子の中学受験ゲーム(仮)』高橋秀樹 777円
遊ぶの大好き小学生の次男。そんな息子を父親はどうやって名門校合格に導いたか。放送作家の著者が、実体験をユーモラスに描く。
●『巨大人脈SNSのチカラ』原田和英 777円
インターネットのサービスで急速に広がっているSNSとは何者なのか。現在、世界中で7千万人が利用するSNSのすべてを網羅。
●『リバタリアン宣言』蔵研也 777円
いま日本の勝ち組エリートの間で、極小の国家と最大の自由を目指す人びとが増えている。その名は「リバタリアン」。
●『神の領域を覗いたアスリート』西村欣也 756円
鍛え抜かれたアスリートは、試合本番で、自力を超越した力を発揮する。人間離れした神業は、なぜ生まれるのか、その秘密に迫る。

いったい、何がしたいのか、朝日新書
戦後民主主義天皇がつくった」と(「本の話」2007年2月号で)いう保坂本に、お受験本、光文社や講談社っぽいの出して何がしたいのよ?

新潮新書 2月19日発売
●『新書で入門 ジャズの歴史』相倉久人 714円
伝説的ジャズ論者が、アメリカ現代史とともに変容し続ける音楽を明快に解き明かす。山下洋輔菊地成孔両氏が絶賛。
●『ワインと外交』西川恵 714円
「ワインとメニュー」に注目して国際関係を語った本。ワイン、グルメの本ではなく、外交の本。

内容紹介にヤル気が感じられないぜ。<ワイン、グルメの本ではなく…>というくらいならタイトル変えればいいものを。

中公新書ラクレ 2月10日発売
『アグネス・ラムのいた時代(仮)』長友健二撮影/長田美穂文 中央公論新社987円
アグネス・ラムからキャンディーズ松田聖子まで。70〜80年代を彩るキラ星たちを最前線で撮り続けた写真家によるアイドル産業論

よりによって、なぜ「アグネス・ラムのいた」なのか?

■PHP新書 2月15日発売
●『〈懐かしい昭和〉の画家たち(仮)』中村嘉人 756円
テレビがなかった時代、大衆は何に心動かされたか。木村荘八中川一政棟方志功など、昭和30年前後に活躍した挿絵画家たちを回想する。
●『日本の芸術家100人(仮)』神奈川近代美術館監修/三上豊編著
興味はあるけど専門書には手が出ない。名前は聞くけどよく知らない。そんな声に応えた、一家に1冊の芸術家入門小事典。

PHP、光文社新書を目指しているのかな。でも、残念ながら、これじゃグッドセラーにはなるかもしれないけれど、ベストセラーにはならないぜ。