気になる本の雑誌社2007年刊行予定本

本の雑誌」2月号より、2007年刊行予定本の中から、とくに気になるものを。

●『少年小説コレクション』日下三蔵・編
仁木悦子鮎川哲也山田風太郎、そして高木彬三。ミステリー界の巨匠たちが残した珠玉の少年少女小説群が半世紀の時を超え、いま甦る! 単行本未収録の幻の作品を中心に仙人・日下三蔵が探索、セレクト。第一回配本「仁木悦子」集から逐次刊行(予定)だぁ!
●『世界文学ワンダーランド』牧眞司
文学は最高のエンターテイメントだ! ガルシア=マルケスからチェスタトンまで、「ワンダー」を希求するSF者が一読驚嘆した、激辛キュイジーヌ&快奇フルーツふう小説七十五作品を大紹介。「文学」のイメージががらりとからりと転換する新時代の世界文学羅針盤
●『新書五十番勝負』渡邊十絲子
「わかりやすい」だけが新書じゃない! 本誌連載「馬の耳に新書」ほか、多くの書評に加筆修正をほどこし、さらに書き下ろし新書論を加えてお届けする、辛口詩人の書評エッセイ。昨今の新書ブームを一刀両断、幻の名著にも言及する真の新書ファン必読の一冊!
●『劇画アリスの時代』亀和田武
七〇年代三流劇画ムーブメントを巻き起こした「劇画アリス」編集長・亀和田武が明文社、檸檬社、そしてアリス出版と、渉り歩いたさる業界の熱い時代を、不可思議な人々と過激なエピソードで振り返る自伝的サブカル風雲録!
●『日本SF戦後出版史』高橋良平
本誌好評連載中。終戦をむかえた日本でのSF普及は原書を読むことから始まった! 時代の中に埋もれた事実を、膨大な資料と証言をもとに検証する、戦後日本出版界をSF者もそうでない人も本好きなら読み逃すな!
●『実用書解体学』山口文憲
犬の無駄吠え対策に葬式の出し方、子の名付け方から見合い成功の極意まで、それは本当に真面目なことを書いているのか? と思わずツッコミたくなる話満載の実用書にブンケン流読みがスルドク面白く炸裂する。去年も一年、大幅加筆続行中。