社会
『特捜検察vs.金融権力』村山治 朝日新聞社 1月12日 1,365円
バブル崩壊後の経済事件をめぐる特捜検察と金融権力の攻防を、朝日新聞の辣腕記者が精力的な取材で描き出す。
自社の社員を「辣腕」よばわりする、その神経…
『私説放送史 「巨大メディア」の礎を築いた人と熱情』大山勝美 講談社 1月22日 1,995円
ラジオ実験放送、玉音放送、GHQ管理下での放送、テレビ開局など、自分の体験を盛り込みながら放送初期に生きてきた人たちを描く力作。
新潮社から出ている『日本テレビとCIA』読んでから書け…と、ちょっとは言いたい。
『政・官・業癒着の原石 黒幕・児玉誉士夫のダイヤモンド』立石勝規 講談社 1月22日 1,575円
「日本株式会社」には地下室があり、掘ったのは児玉誉士夫のダイヤモンドだった。この地下室からホリエモン、村上ファンド事件も起こった。
この内容紹介、イマイチ意味がよくわからない。まぁよーは、児玉のブラックマネーがモトになって云々というハナシだとは思うが
●講談社 選書メチエ
『大江戸調査網』 1,680円
衣食住、時間、空間、職業、言葉。江戸の生活を知るには、どんな資料にあたればよいか。関連書籍の海を探索するための、読む「調査本」。
『楊貴妃になりたかった男たち <衣服の妖怪>の文化史』武田雅哉 1,575円
周恩来も女装した。中国4,000年の歴史を横断する奇妙な妖怪=服妖に見る知られざる中国の素顔。
選書メチエ、現代新書との境目がよくわからなくなりつつある。
『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』福田ますみ 新潮社 1月18日 1,470円
「早く死ね、自分で死ね」。担当児童への自殺強要、凄惨な暴力行為が露見し停職6か月。史上最悪教師の驚愕の正体。
『凶悪 ある死刑囚の告発』「新潮45」編集部著 新潮社 1月18日 1,260円
「他に何人も殺しています」。死刑判決囚の衝撃の自白。奴の話は本当なのか。警察を動かし、首謀者を追い込んだ、迫真の取材ドキュメント。
こういうの出す一方で、週刊新潮では……。
『将軍様の鉄道 北朝鮮鉄道事情』国分隼人 新潮社 1月18日 1,995円
世界中の鉄道ファン驚愕。謎の鉄道の実態が、いま初めて明らかになる。路線図、時刻表、車両リスト、世界初公開。DVD付き。
DVD付き? すげぇな、そりゃ。
『白洲次郎・正子の食卓』牧山桂子著/野中昭夫写真 新潮社 1月25日 2,730円
味にうるさい白洲夫妻が心底惚れたのは、愛娘の手料理だった。四季のメニュー100品に、器の取り合わせも必見。白洲家の食卓へようこそ。
『マルクスる? 世界一簡単なマルクス経済学の本』木暮太一 星雲社 1月9日 1,050円
本当に小学生にもわかる説明でマルクス経済学を解説した超入門本。資本論ってどんなものが3時間でわかる。
<マルクスる?>って、なんだよ、それ。
『たまには、時事ネタ』斎藤美奈子 中央公論新社 1月7日 1,365円
小泉政権とともにあった2001年〜2006年、斎藤美奈子はニュースをどう読んだか。婦人公論の人気連載コラムを単行本化。
中公新書ラクレから出たら買うかもしれなかったけれど
『歴史と外交』山内昌之 中央公論新社 1月10日 1,785円
90年代から「帝国の解体」論に関心を示した著者の最新論考。21世紀の世界はどこに向かうのか。イスラーム外交を手引きに読み解く。
中公、この手の本を毎月1冊くらい出してくれればいいのに
『東京から考える 格差・郊外・ナショナリズム』東浩紀/北田暁大 NHK出版 1月31日 1,124円
渋谷の変貌、秋葉原や下北沢の再開発、足立区問題、セキュリティ化。ポストモダン都市の光景を出発点とする白熱の討論。
『昭和と天皇(仮)』小室直樹 PHP研究所 1月26日 1,785円
日本人にとって昭和とは、そして天皇とはいかなる存在であったか。世界史上稀有の存在であった昭和天皇の事績を通して考察する。
小室直樹、主張はアレだが、分析は結構素晴らしかったりする。
『名作写真と歩く、昭和の東京』川本三郎文/木村伊兵衛ほか文 平凡社 1月24日 1,680円
昭和という時代の中で変貌した東京の街。木村伊兵衛、カルティエ=ブレッソン、森山大道らの名作とともに、今は亡き東京の風景を歩く。
これは買い(数年したら、ちくま文庫に入りそうだけど)
『年収120万円時代 日本奴隷化計画進行中』森永卓郎 あ・うん 1月下旬 1,470円
ベストセラー『年収300万円時代を生き抜く経済学』から3年、とうとう年収120万円時代がやってきた。
年収本を出すたび、森永卓郎の年収はあがっていく。