講談社さん、12月に本を出しすぎるのはなぜですか

『「エンタメ」の夜明け ディズニーランドがやってきた!』馬場康夫
講談社 12月8日 1,470円
バブルへGO!!」(2月東宝系全国公開)の監督でもある著者が、エンタテインメントの昭和史を独特の筆致で描ききった。

内容はそこそこ面白そうだが、このタイトルだと、ねぇ…

『渋谷のドン』K DUB SHINE 講談社 12月11日 1,000円
渋谷の裏カルチャーを知り尽くしたK DUB SHINEによるリアルな渋谷30年史。風俗・文化の流行を振り返る1冊。

ケーダブだから面白くないわけはないと思うんだが、このタイトルだと、ねぇ…

喪男の哲学史本田透
講談社 12月20日 1,890円
ブッダ、イエスソクラテスプラトンデカルト、カント、ニーチェ。思想史に輝く巨人たち、彼らもみんな喪男だった。

新書だったら買いだと思うけど、単行本でこの値段だと買うのに、ちょっとねぇ…

大木金太郎自伝 原爆頭突き3万発』大木金太郎著/太刀川正樹訳
講談社 12月8日 1,575円
力道山時代の生き証人にして、ジャイアント馬場アントニオ猪木らとともに一世を風靡した伝説のプロレスラーが、黄金時代を語り尽くす。

もうちょっと早く出ていれば、売上はそこそこよかったろうにねぇ…

徳富蘇峰 終戦後日記(2) 『頑蘇夢物語』続篇』徳富蘇峰
講談社 12月4日 2,730円
軍や役所の腐敗が暴露され、大新聞も進駐軍に追従する混乱期に幻滅した蘇峰は、米国化政策から日本をいかに護るべきか祖国復活の道を探る。

こういう本こそ細く長く売って欲しいんだけど、ねぇ…

『毒吐きてっく@日本改造計画』てっく
講談社 12月20日 1,470円
靖国、皇室、アジア情勢、外交、世界経済など、現代のあらゆる時事問題を俎上に上げ、毒を吐きまくる人気政治ブログが単行本に。

これ、売れないだろ。

『銀座四百年 進化する街の歴史』岡本哲志
講談社 12月8日 1,680円
「江戸」から戦後、この街がたどった道は、日本の歴史そのものであった。銀座の都市形成史を、街の構造から深く読み解く力作。

『身体の哲学 精神医学からのアプローチ』野間俊一
講談社 12月8日 1,575円
心と体は別ではない。拒食症、乖離症、境界例など心身に関わる病例に依りながら心身問題を根底から問い直す。

『文学の誕生 藤村から漱石へ』大東和重
講談社 12月8日 1,680円
日露戦争以前と以後で、日本社会の文学に関する考え方は大きく変動した。藤村から漱石に至る大潮流の意義を再構築する。

講談社、選書メチエといい学芸関係は結構いい仕事する