本やタウン書籍近刊情報から

『エロ悲しい』古泉智浩ほか 新風舎 12月下旬 1,099円
悲しくもエロい4つのストーリー。古泉智浩の漫画ピンク・ニップル、ほか。石原まこちん×エレキコミック×片桐仁のエロ語り対談も。

あの自費出版でボロ儲けしている新風舎からこんな本が出るなんて!

エスケイプ/アブセント』絲山秋子 新潮社 12月21日 1,260円
人生は、闘争と逃走、存在と不在、そして祈り、そして旅。いったいどこへ。さあ、それはこれからだ。気鋭の作家のみごとな深化を示す、「双子」小説。

『暗渠の宿』西村賢太 新潮社 12月21日 1,470円
猜疑が邪推が嫉妬が未練が男の魂を剥き出しにする、過剰で過激な恋愛譚。「身も世もなく悶える文学」と評される新しい私小説作家の最新作。

『銀座の達人たち』早瀬圭一 新潮社 12月8日 1,890円
銀座には、男たちを引きつける何かがある。100年を超える老舗と最先端のブランドショップが共存する街の表と裏を、伝統の担い手たちに訊く。

『言葉のなかに風景が立ち上がる』川本三郎 新潮社 12月21日 1,785円
ふと目にとまり、吸い込まれてゆく「風景」。そこで遭遇する本当の「私」。江國香織堀江敏幸ら現代作家の描く風景から読み解く、私たちの居場所と心象。

私小説という人生』秋山駿 新潮社 12月21日 1,785円
私小説は、日本人が誇る、ドラマに溢れた文学だ」。田山花袋『蒲団』、岩野泡鳴『耽溺』。本当の読みどころ、面白さが今、甦る。

百年の孤独』ガブリエル・ガルシア・マルケス著/鼓直訳 新潮社 12月21日 2,940円
蜃気楼の村の開拓者一族に受け継がれた孤独の深淵。20世紀の世界文学を力強く牽引した巨大な人間劇場が、再び幕を開く。

最近の新潮、やたら文庫化早いから、買うのを敬遠してしまう。

仮名手本忠臣蔵戸板康二 世界文化社 12月1日 2,520円
歌舞伎を一般にとって身近なものとすることに終生を捧げた演劇評論家で作家の戸板康二が、魂を込めて書いた渾身の1冊。

なぜ岩波現題文庫に入ってもおかしくない本が世界文化社から?(世界文化社洲之内徹の本も出しているし、そういう編集者がひとりくらいいるのだろうか)

『BA-BAHその他』橋本治 筑摩書房 12月中旬 1,680円
真夜中の東北自動車道を走行中に、キノコ採りの老女を撥ねてしまい憑依される表題作ほか、ミステリアスな中・掌編作品集、全14作。

『夢か現か』高井有一
筑摩書房 12月中旬 1,680円
物事の本質を見つめ続けてきた作家の随想集。研ぎ澄まされた文章で綴られた1章1章は、あるときは粛然と、読者の胸に迫ってくる。

ちくま新書 12月5日発売
・『君はピカソを知っているか』布施英利 798円
世界の美を変えた男ピカソ。挑戦と破壊に満ちた絵画の裏側には、歴史と伝統も脈打っている。革命児の人生を辿り、近代美術も学ぶ。
・『問題がモンダイなのだ』山本貴光吉川浩満 714円
恋の悩みから宇宙摂理の大問題まで、人生に問題の種は尽きない。本書は「問題」自体の構造を解明し、万能の解決法を伝授する
・『昭和33年』布施克彦 735円
映画「ALWAYS 三丁目の夕日」を見て、多くの人が「あの頃はよかった」と涙を流した。貧しかったが夢と希望に溢れる時代だったという。
・『会計の時代だ 会計と会計士との歴史』友岡賛 735円
会計は退屈だ。しかし、その歴史は面白い。「複式簿記」「期間計算」「発生主義」など、会計の基本的な考え方が、すっきりわかる本。
・『NHK問題』武田徹 777円
不祥事続出によるNHK批判。だが放送の公共性を根底から問う議論は少ない。この巨大メディアの問題を考え、新しい公共放送像を描く。

ちくま新書、だんだん集英社新書とか光文社新書っぽくなっていない?(というか集光がちくま化しているのか)