「書標」9月号 特集「文化系女子。」

文化系女子と切っても切れない雑誌といえば、やはり「オリーブ」(マガジンハウス)であろう。(中略)
「雑貨」とは、オリーブが広めた言葉である。実用性や生活感からはすこし離れた、少女趣味的な要素の強い文化雑誌であった。
その系譜を受け継ぎ、現代文化系女子の愛読誌となった「クウネル」(マガジンハウス・月刊六八〇円)は、「ストーリーのあるモノと暮らし」を提案する。

「オリーブ」と文化系女子は、切っても切れない関係だとは思う。
私と世代の、すなわち1980年前後生まれの、かつて「オリーブ少女」だった女性は、大人になっても――大人になったからさらに――個性的な(意識して個性的であろうとはしていないけれど、自然と個性的になってしまう)「文化系女子」だ。
だが、「オリーブ」は「少女趣味的な要素の強い文化雑誌」といわれると、果たしてそうか?という気がする。少女趣味というと違うんだよ、なにかが。
それに「オリーブ」の系譜を受け継いでいるのが「クウネル」という指摘も……。
また、マンガや映画についての記述もない(ページ数の関係からして、しょうがないのだけれど)。
このあたりのことを誰か書いてくれないか。