本やタウンから

レファ本

『日本件名図書目録2005(1) 人名・地名・団体名』日外アソシエーツ
紀伊國屋書店 5月20日 39,900円
■2005年刊行の図書を主題を表す「件名」から引く目録。政府刊行物や私家版も網羅。源義経、神奈川県、外務省など固有名詞で検索。

「私家版も網羅」ってどの程度網羅したのかしら。

『辞書・事典全情報1998-2005』日外アソシエーツ
紀伊國屋書店 5月20日 19,950円
■辞書、字典、百科事典、専門事典、用語集など、あらゆる辞書・事典類の目録。最近8年間に発売された9千点をテーマ別に収録。

こういう本は、書誌学者や図書館司書を志望している学生を安くコキ使う日外さんだからこそつくれる本。

『西洋美術作品レファレンス事典 版画・彫刻・工芸・建造物篇』日外アソシエーツ
紀伊國屋書店 5月20日 89,250円
■美術全集44種370冊18,393図版の索引。ロダン、ラリック、ライトなどの作品の図版が、どの全集に載っているかを検索できる。

これも便利だが…美術全集44種がこの事典の近くにないと、あまり意味が……。

『人物物故大年表 外国人編 (1) 古代〜19世紀』日外アソシエーツ
紀伊國屋書店 5月20日 16,800円
■世界史上の人物を没年月日ごとに一覧する本格的な物故者大年表。古代オリエント・エジプトの人物から1900年まで3万人を収録。

3万人!1人あたり1.8円とはオトク。

『水産大百科事典』水産総合研究センター
朝倉書店 6月下旬 33,600円
水産総合研究センター(旧水産総研)総力編集による、水産に関するすべてを網羅した事典。

「水産に関するすべてを網羅」ってホンマかいな。カニの密輸に関するデータとかものっているのか。

『痛快化学史』渡辺正監修・訳/久村典子訳
朝倉書店 6月下旬 7,140円
錬金術から芽生えたフロギストン説が、やがて近代科学を生み出していく道すじを図版を交えて解説。

ほんとに「痛快」?

『物理データ事典』日本物理学会
朝倉書店 6月下旬 26,250円 物理の全領域を網羅したコンパクトで使いやすいデータ集。応用も重視し実験・測定には必携の書。

値段からしてコンパクトじゃない予感が。

『医学統計学辞典』宮原英夫訳/池田憲彦訳
朝倉書店 6月下旬 6,300円
■基本的な専門用語を、数式を用いず明快な定義を与える医者、医学部の学生を対象とした辞典。

医学部生対象の統計学辞典なら、数式を用いたまえ。

『宝石の歴史』パトリック・ヴォワイヨ著/ヒコ・みづの監修
創元社 6月上旬 1,575円
■人間と宝石の古代からつづく関わりを、ヨーロッパ史を彩った宝石物語を中心にたどる。豪華絢爛な宝石の世界を。

この価格からすると図版は少なさそう。こういう本こそ「豪華絢爛」であるべきなのに

『中国総覧 2005〜2006年版』(財)霞山会監修/中国総覧編集委員会
ぎょうせい 6月上旬 15,000円
■世界でもっとも大きな変貌を見せる中国の政治、社会、経済などについて、中国研究の第一線で活躍する執筆陣が解説。

こういう本に限って、全体ではなく、一部しか見ていなかったりする


●そのほか

『鉄道1000問ドリル』大日本鐵道研究会
講談社 5月30日 1,000円
■へぇーと驚くお役立ち情報と無駄知識満載。鉄道ってやっぱりおもしろい。知らなくてもいいかもしれない鉄道に関する知識が1冊に。

日本のテツっちゃん人口は1000万人らしい。

『東京・築地 五つ星の味、極上の逸品』小関敦之
東京書籍 5月26日 1,575円
■人気番組「TVチャンピオン」の築地王が舌と足で集めた極上の味を厳選。築地市場の「食べる」「買う」「お取り寄せ」決定版ガイド。

意外といい、東京書籍のグルメ本。

『マガジン・ウォッチ(仮)』亀和田武
二見書房 6月下旬 1,260円
朝日新聞紙上で5年間にわたり連載されていた評判のマガジンコラムが1冊に。

なぜこれ朝日新聞社から出ないのか。

リベラリズムとは何か ロールズと正義の論理』盛山和夫
勁草書房 6月下旬 3,465円
■何が達成され、何に失敗しているのか。現代リベラリズムとの真剣な格闘を通して社会の規範的原理を問う、強靱でしなやかな思索。

盛山さん、いつもいい仕事してはる。この人、ちくま新書光文社新書にすごく向いていると思う。

『共和主義の法理論 公私分離から審議的デモクラシーへ』大森秀臣
勁草書房 6月中旬 3,675円
■私的なものと公的なものをどうやって結びつけるか。リベラル・コミュニタリアン論争を解くカギは共和主義にある。

そうか、共和主義が答えなのか。藤原保信『自由主義の再検討』もこの論争を解くカギを提示したものの…

『法の支配 オーストリア学派の自由論と国家論』阪本昌成
勁草書房 6月中旬 3,465円
■「法の支配」を実体的自然法思想から解き放ち、オーストリア学派の社会哲学をもとにその輪郭を陰画のごとくに描き出す超憲法哲学書

「超憲法哲学書」というのは、「憲法」を「超」える「哲学書」なのか、「憲法哲学」を「超」える「書」なのか、はてまた「憲法哲学書」を「超」えちゃった本なのか……

『学問の小径 社会学・哲学・文学の世界』大橋良介編/高橋三郎編
世界思想社 6月上旬 2,940円
■「学問のおもしろさとはなにか」という問いかけに、多様な分野から経験豊富な22名の研究者が答える、すこぶる知的刺激に満ちた論集。

『京都学派と日本海軍』(PHP新書)の大橋良介だから、期待しちゃう

『「反戦」のメディア史 戦後日本における世論と輿論の拮抗』福間良明
世界思想社 6月上旬 2,415円
■原爆、沖縄戦、前線、銃後などに我々は何を読み込み、いかなる矛盾を抱え込んだか。その「反戦の語り」の位相差と変容を浮き彫りにする。

反戦の語り」方について左翼は考えたほうがよい。