本やタウン「書籍近刊情報」3月28日更新分から

●文芸

『神と人間』芹沢光治良
新潮社 4月28日 14,700円
■人生90年、求めて得られなかった神が、不思議な声となって、私に語りかける。生誕110年、発売後20年、芹沢文学の集大成、待望の愛蔵版。

新潮社、1万5千円近い豪華本出すんだ! ベストセラー連発している版元は、さすが太っ腹。

『ショージ君のALWAYS 東海林さだおが昭和を懐しむ』東海林さだお
集英社 4月26日 1,260円
■人気漫画家にしてエッセイストの東海林さだおが開陳する思い出の食べ物、モノ、ひと、場所。昭和を懐しむ名作エッセイの傑作選。

ショージ本が集英社から出るのは初めてかな。
昭和30年代ブームって、まだ続いているの?

『新聞記者はなぜ殺されたのか』殿岡駿星
星雲社 4月18日 2,415円
毎朝新聞さいたま支局記者が殺され「さいたま困民党」から犯行声明が届き、親友の記者が真相に迫る。元朝日記者が綴るミステリ小説。

元朝日記者のミステリ」だから、期待はしないけど、読んではみたい。

『悪党芭蕉嵐山光三郎
新潮社 4月25日 1,575円
芭蕉の弟子たちはとんでもない連中ばかり。家老を惨殺して自刃した男など。俳聖・芭蕉の真実の姿を描く画期的芭蕉論。

これって、「波」の連載に加筆修正したものかな。

●ノンフィクション(っぽいものも含む)

『狂気の偽装 精神科医の臨床報告』岩波明
新潮社 4月21日 1,470円
■「うつ病」「アダルトチルドレン」「PTSD」「トラウマ」。増殖し続ける自称「心の病」の患者たち。その偽りの仮面を剥ぐ、現場からの告発レポート。

こういうもの、うまいよな、新潮社。

『男たちの決闘 昭和の名勝負伝』三好徹
実業之日本社 4月14日 1,890円
■野球、プロレス、ボクシング、囲碁、将棋など、一級のプロ達の意地と誇りをかけた激闘。昭和の名勝負を活写する7編の伝記的傑作短編。

この手のものって新書だったら買うと思うけれど、単行本となると悩むなぁ…。

猪瀬直樹 道路の決着猪瀬直樹
小学館 4月4日 1,500円
小泉改革の象徴でもある道路公団民営化、その内側では壮絶な「闘い」が繰り広げられていた。猪瀬直樹氏が総括する迫真のノンフィクション。

えっ、道路公団民営化が「小泉改革の象徴」だったんですか。

『売る男、買う女』酒井あゆみ
新潮社 4月28日 1,260円
■身体を売る男たちを買う女たち。元風俗嬢作家による知られざる世界のルポルタージュ

新潮45」最近、セックス特集よく組んでいるし、新潮社この手の本よく出している、売れるんだろうね(羨ましい)。

●新書

『ネオ共産主義論』的場昭弘
光文社新書 4月14日 735円
ソ連とともに崩壊した共産主義思想。だが、それは実現不可能なのか。「国家論」などから、21世紀の視線で共産主義の本質を読み解く。

マルクス経済学やってる学者、的場さんとあと数人しか仕事していないような気がするのは、気のせいでしょうか…。

『テツはこう乗る』野田隆
光文社新書 4月14日 735円
■全国1千万の鉄道ファンの頂点にたつ「鉄っちゃん」たちの生態を通し、マニア未満の人間たちに「テツの旅」の具体例を紹介する。

「鉄道ファンの頂点」の生態や旅は気になるなぁ。ただ電車乗ってるだけじゃないだろうし。

『神社の系図宮元健次
光文社新書 4月14日 735円
■神社には、出雲大社を筆頭にいくつかの系譜があることは意外に知られていない。その複雑な流れをわかりやすく解説した画期的な1冊。

光文社新書さん、「系図」もの(今までに出ているのは、岩崎信也『蕎麦屋系図』)いっぱい出してくださいね。

『フランス反骨変人列伝』安達正勝
集英社新書 4月14日 735円
太陽王と対決したモンテスパン侯爵、愛国の人ネー元帥など。正史にはめったに登場しない魅力的なフランスの奇人・変人4人を紹介。反骨の生き様。

「反骨」「変人」「列伝」ときたら、面白くないわけがないはず……。

『日本の外交は国民に何を隠しているのか』河辺一郎
集英社 4月14日 693円
イラク戦争でのアメリカ追従外交の失敗。さらに東アジア諸国との関係悪化。国民の知らないところで日本外交が進めてきた「独善的な闇」を丹念に解き明かす。

タイトル、そして〈「独善的な闇」を丹念に解き明かす〉といわれると、陰謀論本臭が。マジメな本だとしたら、もったいない気が……。

『古本通』樽見博
平凡社 4月10日 735円
■古書業界誌のベテラン編集者が語る古書業界の仕組み、さまざまな蔵書家たち、古本の奥深さ、蔵書処分の方法など、尽きせぬ古本の魅力。

日本古書通信」の樽見博古本本なら、絶対面白いはず。