その日

学生生活最後の馬場歩き
高田馬場駅から大学まで歩くことを、「馬場歩き」という。最近では、高田馬場駅から都営バスに乗ったり、地下鉄東西線に乗ったりするブルジョワ(っていまどきの学生はそんな言葉遣わないか)ばかり。歩いて15分なんだからさ、そのくらい歩こうよ、というか、この大学の最大の魅力ってのはその環境にあるのであって、それを味わわないでどーすんだと私は思う。
■芳林堂で

吉田豪の解説読んで、つい買ってしまった。

美輪明宏が「寺山修司――私と彼のただならぬ関係」を、リリー・フランキーが「松田優作――アニキの呼び声」を書いている。松田優作好きな爆笑問題・太田は悔しがるだろうなぁ。

「WiLL」5月号

なんだかんだ思いつつも、買ってしまう。


古本屋街を流す。ここ5年間で好みがずいぶん変わったっけ。大学入学直後は「古典」といわれる作品を読むために岩波文庫を、それから「教養」を身につけるために均一棚で岩波新書青版や中公新書講談社現代新書を、そしていつしかただ単に面白そうな匂いのする本を漁るようになった。
5年前といえば、白欧堂や萩原書店がまだあったし、古書現世の支店(たしか向井さんid:sedoroが店番をしていたと思う)があり、五十嵐書店がリニューアルする前だもの。ブックオフ高田馬場北店が、まだフツーのブックオフだった(あの頃は、ずいぶん拾えたのに。いまは「本は中身だ!」と謳う店にhttp://www3.plala.or.jp/gotobbj/)。

古書現世で、

『資料 日配時代史』荘司徳太郎、清水文吉編著 出版ニュース社 1980年刊
『ニューヨーカー・ノンフィクション』常磐新平編訳 新書館 1982年刊
『職業外伝』秋山真志 ポプラ社 2005年刊
『編集革命――創造的自己編集の技法』松岡正剛 カタツムリ社〔ニュースクール叢書10〕1995年刊

卒業記念ということで、一冊分オマケしていただく。いつもありがとうございます。


■安藤書店の均一(1冊100円)で、

『戦後思想の出発』〔戦後日本思想体系1〕筑摩書房 1968年刊
ヒューマニズム』〔現代日本思想大系17〕筑摩書房 1964年刊

『戦後思想の出発』は2冊目。「戦後日本思想体系」や「現代日本思想大系」は、いつか揃いを買いたい。


1時間近くかけて、ようやく大学構内にたどりつく。
待ち合わせ時間には、時間があるので、大学生協に寄ってバカ買い(1割引で買えるから)。

哲学者廣松渉の告白的回想録

哲学者廣松渉の告白的回想録

廣松渉の思想は(私には)難しいが、この本はゴシップ的面白さ満載なので。

終末のフール

終末のフール

4月5日発表の本屋大賞伊坂幸太郎が『死神の精度』で受賞しなかったら、私はキレるぞ(って私がキレたところで何もないんだけれども)。

プラスティック・ソウル

プラスティック・ソウル

高校生の頃、『ニッポニア・ニッポン』を読んで以来、阿部和重の小説は買わずにはいられない。

写真で読む 僕の見た「大日本帝国」

写真で読む 僕の見た「大日本帝国」

ノンフィクション界の世界に芥川賞はないのかにゃ。佐藤優国家の罠』とか浅草キッド『お笑い男の星座』など評価されて然るべき作品がノンフィクション作品対象の文学賞受賞を逸している。出版界は若手ノンフィクションライターを育てる気あるのか。

岩波 応用倫理学講義〈4〉経済

岩波 応用倫理学講義〈4〉経済

川本隆史など素晴らしい学者さんを毎月起用すれば、面白くなるのにね、「世界」や岩波新書は。

ぼくの早稲田時代

ぼくの早稲田時代

卒業式の日に買いたかったので。


その後、乾杯式というものに参加(卒業式は混雑が予想されたので参加せず)。
友人知人に会う。中には一年以上会っていなかった人も。
金城庵で会食。はじめて2階へ行き、特上かつ丼を食す。2時間近くあれこれ話す。ときどき、ふとセンチメンタルな気分になる。


今夜は感傷的な気分に浸ろうとひとりで酒を飲もうと思っていたものの、大学時代の相方のひとりから連絡があり、上野で飲むことに。
相方に会う前に上野駅のブックガーデンで、

芸術新潮」4月号 特集:藤田嗣治の真実

図解 世界の業界地図が一目でわかる本〈2006年版〉 (知的生きかた文庫)

図解 世界の業界地図が一目でわかる本〈2006年版〉 (知的生きかた文庫)

相方とわけがわからなくなるまで飲む。