経済学にだって興味持ってるんだぜ

いまさら「もっと大学(というか早稲田)に行っていればよかった」と思う。毎日とは言わず、週3回、古書店をはしごしたり、図書館の雑誌バックナンバー書庫に入り浸ったりすれば、週1回、早稲田松竹に通っていたら……もうちょっとはマシな人間になれた(もしくはいま以上にダメ人間になっていた)かもしれない。


地下鉄早稲田駅を下車。きょうの目的は、趣味と実益を兼ねて、中央図書館の雑誌バックナンバー書庫に入り浸ることなので、馬場歩きはせず。

ブックスルネッサンス(ここ、開店当初はお買い得本がたくさんあったのに、いつのまにか岩波新書や絶版文庫がバカ高い、早稲田の古本屋らしくない店になってしまった)で、

月島物語

月島物語

900円。文庫版が欲しいのだけれど、もう新刊として流通していないし、古本屋でもまず見ないので。


大学生協

ゲーム理論と蒟蒻問答

ゲーム理論と蒟蒻問答

経済学だけじゃなくて、いまどき社会科学学んでいる人はゲーム理論をおさえておくべき(っていう私は全然おさえていないんですが)。
ゲーム論家の酔夢譚:詩の饗宴

ゲーム論家の酔夢譚:詩の饗宴

左記の本の続編。「プラトンシェークスピアに私淑するゲーム論家の挑戦。人間の理性と感情を詩を通して戯曲形式で探求。」(帯より)って、クレージーだ(笑)。こういう本、ちくま新書にぴったりだと思うんだけどなぁ。座右のネタ本として。「なんで、こんな本売れたんだ?」って本がたくさん。著者別索引では、誰がベストセラー作家だったのか?、出版社別索引では、どこの出版社が勢いあったのか?がよくわかる。

大学生協のカウンターで、大量の図書目録(「平凡社ライブラリー解説目録2006」「図書目録二〇〇五年」〔日本評論社〕、「東京大学出版会図書目録2006−Ⅰ」「早稲田大学出版部図書目録2006」「勁草書房図書目録2006」「筑摩書房図書目録2006」「朝日新聞社図書目録2006」「法蔵館図書目録2006」)を、講談社のPR誌「本」4月号を貰う。
そして、こういう雑誌も発見。

「Angelus Novus(アンゲルスノヴス)」Nr.33 早稲田大学大学院文学研究科ドイツ文学専攻Angelus Novus会発行

特別企画「大西巨人氏に聞く『文学の可能性』」。他にも、佐藤英「第三帝国時代におけるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の『ニューイヤー・コンサート』をめぐって――ナチス文化政策とマス・メディア戦略からの再検証――」、横山直生「押井守×ハンス・ベルメール論 色彩という殻と刊行情報というゴースト」などなど難解だけど(そこそこ)面白そうなものが。


この誌名、ヴァルター・ベンヤミン「雑誌『新しい天使』の予告」(同著、野村修訳『暴力批判論 ベンヤミンの仕事1』岩波文庫)からとったもの(「アンゲルスノヴス」の1ページ目に、小野寺賢一訳による「雑誌『アンゲルス・ノブス』の告知」が掲載されている)。
これが「フリーペーパー」だとは! 早稲田の生協だけに置いておくのはもったいなすぎるぞ。


中央図書館。そのあと、都電荒川線に乗って、東池袋まで。
東急ハンズをのぞき、ジュンク堂へ。

なぜ悪人を殺してはいけないのか―反時代的考察

なぜ悪人を殺してはいけないのか―反時代的考察

「なぜ悪人を殺してはいけないのか――復讐論」、「戦後転向論」、「ファンタジー君主制の夢を見るか?」「マッカーサーの後継者たち」「『今上天皇』という語」「忌まわしい古典『葉隠』」「田中克彦チョムスキー』批判」などが入っている”社会エッセイ”。小谷野敦、アカデミックなものほうが本領発揮する。
内部告発と公益通報―会社のためか、社会のためか (中公新書)

内部告発と公益通報―会社のためか、社会のためか (中公新書)

今後の仕事に備えて。
華族―近代日本貴族の虚像と実像 (中公新書)

華族―近代日本貴族の虚像と実像 (中公新書)

これ、付録の「華族一覧」のためだけに買ってもいい。
月島物語 (集英社文庫)

月島物語 (集英社文庫)

3階「集英社文庫在庫僅少本フェア」コーナーで発見。こちらには、川田順造との対談や「文庫版のために 月島への旅の追憶」が収録されていたので、購入。まったくついてるんだか、ついていないんだか…。