使えるレファ本のレファ本①

●本連載は、日垣隆氏の『使えるレファ本150選』(ちくま新書)では取り上げられていないレファ本を紹介するコーナーです。
レファ本〔知りたいことをできるだけ的確に知りたいと思ったときに使える本〕にはどのようなものがあるかを記しているものや、どのような調べ方が適切かを教えてくれるような、「レファ本レファ本」を、週1の割合で紹介していくつもりです。


今回のレファ本レファ本はコレ。

文科系学生の情報術

文科系学生の情報術

目次はこちら→http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9978827447

調べものをするときは、ググるだけ……。これはちょっと哀しい(私もよくググってますが)。
インターネット上には役に立つサイトがあります。
でも、ただグーグルに行って、検索ワードを打ち込むだけでは、そういうサイトには出会えません。グーグルは、ホームページの価値の指標をそこにリンクしているページのページランクを基にして表示するというシステムなので、利用者が求めている情報について最も詳しく解説しているサイトにすぐにたどりつけるというわけではありません。


では、ネットで調べものをしたいときには、どういうホームページに行けばよいのか?
そういうことを教えてくれるのが本書です。いわば、ネット検索の水先案内本。


「文科系学生の」と銘打たれてはいますけれど、こういうものを学生だけに使わせておくのは非常にもったいないことです(まぁ実際に使っている学生はそう多くないでしょうが)。無料で役立つ検索サイト、レファサイトがこんなにあることを、私は知りませんでした(ぜひ本書を手にとって、ご確認ください)。


定価は1600円+税。参考図書を1冊買うより遥かに安い投資で済み、ネットを有効活用できる。手元において損しない1冊です。