小説「死してなお君を」回収へ 講談社(朝日新聞)

先週火曜日のニッポン放送「ラジカルチャー」で福田和也が薦めていた、赤井三尋『死してなお君を』が回収されることになったそうだ。
福田和也は、この小説が本田靖春不当逮捕』をもとに書かれたことに触れ、ノンフィクション作品をネタに小説が書かれたことはいままでになく、「こういう手法があったのかと思いました」とコメントしていた。

で、そういう手法が問題だったようだ。

同社の内藤裕之文芸局長は「赤井さんの物語は本田さんの作品を取り込んだ意欲的な試みの作品だが、著作権者への許諾を得ていないのは問題で、自主的に回収を決めた」と話している。社内からの指摘で気づいたという。

う〜む。『死してなお君を』を買ってないし読んでないので、内容に関する話は、とりあえず置いておく(赤井作品を入手できたら、読み比べてみようと思っていますが)。


この作品、書店によって対応が違う。対応には、3種類ある。

①最初から『死してなお君を』という書籍が存在しなかった(ような)という対応をとる書店
②そういう本はあったが、現在取り扱ってはいない書店
③(知ってか知らずか)いまでも取り扱っている書店


当の講談社BOOK倶楽部で検索すると、「該当データがありません」。アマゾンも同様。


著作権者への許諾を得ていないのは問題」だとしても、刊行された書籍を、なかったかのように扱うのは、もっと問題アリだろう。