「ダカーポ」565号(2005年8月3日号)

●特集「最高の文庫本 ベストイレブン
それぞれのジャンルをサッカーチームに見立てて(香山二三郎がミステリー、豊崎由美が海外文学、大森望が日本文学、清原康正が時代小説、勢古浩爾がノンフィクション/エッセイ、大塚ひかりが古典文学)、フォワード、ミッドフィルダーディフェンダーゴールキーパー、コーチを選定するという企画。
私、サッカーのことはほとんど知らないが、結構楽しめた。
とくに大森望の「チーム日本文学」。
コーチは、大江健三郎万延元年のフットボール』。万延元年のフットボール (講談社文芸文庫)
ゴールキーパーは、宮部みゆき火車』。火車 (新潮文庫)
フォワードは、町田康『くっすん大黒』と矢作俊彦『スズキさんの休息と遍歴』。
ミッドフィルダーは……。
大森は「サッカー日本代表と同じレベルかそれ以上でしょう。W杯で優勝も夢じゃない、かも」とコメントしている。
レベルは高いけれど、チームとしてのまとまりはどうなのか?

●特集「大『朝日』が沈む日!?」
朝日新聞 6億5000万円
読売新聞 10億円
毎日新聞 41億5000万円
産経新聞 31億7216万円

これ、なんだと思います?
各新聞社の資本金。
昔、俵孝太郎朝日新聞の資本金の少なさについて指摘していたが(『我、「朝日新聞」と戦えり』光文社カッパブックス)、産経の約5分の1、毎日の約7分の1だなんて。
う〜む。