気になる本 文芸

『さようなら、私の嘘』ヒキタクニオ 光文社2月18日税込価格:1,995円ISBN:9784334926991
勤務会社傘下のサーカス興行会社社長に指名され、奮闘する小暮美奈。だが、サーカスを邪魔するさまざまな影が次々と。

『スターバト・マーテル』篠田節子 光文社2月18日税込価格:1,680円ISBN:9784334926977
乳がんを契機に生と死を見つめる彩子の「静かな哀しみ(スターバト・マーテル=聖歌の題名)」、心の翳りを描く。ほか1編収録。

『ラガド 煉獄の教室』両角長彦 光文社2月18日税込価格:1,470円ISBN:9784334926984
第13回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。無差別殺人事件を多数の図版入りで解明する実験的小説。綾辻行人が絶賛の奇才が誕生。

大西巨人 闘争する秘密』石橋正孝 左右社2月1日税込価格:1,050円ISBN:9784903500249
大作家の全貌に迫る、初の本格的な大西巨人論。「遅筆」などの思いがけないキーワードから、執筆活動の源泉に迫る。

『ナニカアル』桐野夏生 新潮社2月25日税込価格:1,785円ISBN:9784104667031
今この一瞬、抱き合っていれば、愛さえあれば、たとえ罠だったとしても構わない。時代に翻弄された林芙美子の秘められた空白を炙り出す衝撃作。

桐野夏生本は必ず買う。

『逆に14歳』前田司郎 新潮社2月25日税込価格:1,785円ISBN:9784103055723
俺たち、14歳のメンズバージンみたいだぜ。でも、演劇、トキメキ、まだやりたい。未成熟な老人たちを描く、三島賞作家のリアルな空想小説。

「メンズバージン」って、何?

『逆境を生きる』城山三郎 新潮社2月25日税込価格:1,260円ISBN:9784103108191
視界ゼロ時代には、魅力ある人間しか生き残れない。自らの信念を貫いた男たちの生き様を通して、人間の真の魅力とは何かを問いかける講演録。

『考えない人』宮沢章夫 新潮社2月25日税込価格:1,365円ISBN:9784103974031
考えてはならない。考えてもろくなことはない。これからは、考えないことこそが大事だ。思わず力が抜ける待望のエッセイ集。何も考えずにお読みを。

宮沢章夫のエッセイ、新潮社のPR誌「波」で連載していたころから愛読している

『僕の明日を照らして』瀬尾まいこ 筑摩書房2月8日税込価格:1,470円ISBN:9784480804259
中2の隼太に新しい父ができる。優ちゃんと一緒の夜は恐くない、はずだったが。キレて殴る父、父を失いたくない隼太。異色青春小説。

瀬尾まいこの小説、なかなか出ないので、いつも待ち遠しい。

『身体の文学史養老孟司 新潮社2月25日税込価格:1,155円ISBN:9784106036354
芥川、漱石、鴎外、小林秀雄深沢七郎三島由紀夫。近現代日本文学の名作を、解剖学者ならではの「身体」という視点で読み解いた画期的論考を選書化。