池袋、

■某月某日
ジュンク堂池袋書店へ。最近、新宿のジュンクよりも、こちらを贔屓にしている理由は秘密*1。ただ、最近、何だか、棚が荒れているように思う。「SF本の雑誌」を読んで買おうと思った『虚構船団』すら、ないとは! 私との相性もよくないらしい。新装版『1984』を買おうと思ったのに、結局買い忘れてしまった。
全然話は飛ぶが(といいつつ、飛んでいるようでいて、実は飛んでいない)、私の趣味の一つは郊外のロードサイドウォッチングで、郊外のショッピングセンターやショッピングモールに行くのも好きなのだが、そういうところにある書店って、新書の新刊すら置いていない。ベストセラーリストに名を連ねているものばかりが、店に並ぶ。その手のショッピングセンターやモールがある町には、ブックオフはあっても、古本屋はまずない。私は本なんて読まなくたっていい、酒なんか飲まない方がいいと思う人間だが、古本屋や居酒屋がない町って、どうなの?とは思う。
■某月某日
放送作家高橋洋二が『オールバックの放送作家』(国書刊行会)で、名店のとんかつは太らないと書いていた。
上野の双葉も、目黒のとんきも私は行ったことがないけれど、確かにいいとんかつは、胃がもたれない。

■某月某日
TBS「官僚たちの夏」を。
■某月某日
夜寝付けないので、アレコレつまみ読み。
佐々木敦『ニッポンの思想』(講談社現代新書)を読んでいると、こういう一節で手が留まる。

浅田彰と(中略)田中康夫との時事対談「憂国呆談」は、一九八九年末からスタートし、「九〇年代」を通して幾つもの雑誌で連載され、「ゼロ年代」以降は紙媒体からウェブに場所を移しながら、現在も継続中です。

「CREA」「NAVI」「GQ」、そして「週刊ダイヤモンド」で連載され、現在も「ソトコト」という紙媒体で継続中だ。確かに「ゼロ年代」以降は、「週刊ダイヤモンド」ホームページで「Webスペシャル版」http://dw.diamond.ne.jp/yukoku_hodan/が、「ソトコト」ホームページで雑誌に掲載されなかった分も公開されているhttp://www.sotokoto.net/yukokuhodan/が、〈紙媒体からウェブに場所を移し〉たわけではない。こういう記述があると、ちょっと萎える。

*1:詳しくは、次号の「HB」で