気になる本 文芸

『文庫本玉手箱』坪内祐三 文藝春秋6月上旬税込価格:2,400円ISBN:9784163714905
廉価であることだけが文庫本の魅力ではない。古典からマンガまで、ならではの楽しみを網羅する読書案内。『文庫本福袋』に続く第2弾。

『いずれは死ぬ身』柴田元幸編訳 河出書房新社6月19日税込価格:1,995円ISBN:9784309205212
死、喪失、別離、崩壊。人生で避けて通れないそれぞれの瞬間。S・ダイベックやP・オースターほか、17篇収録の特別なアンソロジー

『人生のあしあと』宮尾登美子 海竜社6月10日税込価格:1,500円ISBN:9784759310757
83歳。円熟の作家の人間観と普段着の顔が浮かび上がる。2年間にわたる新聞連載エッセイとアンソロジーを組み合わせて構成。

『小説手塚学校(1) テレビアニメ誕生』皆河有伽 講談社6月19日税込価格:1,029円ISBN:9784062155557
テレビアニメという未曾有の快挙を成し遂げた虫プロの栄光と挫折、そして、生き残った人々の再生を描く、現代の大河歴史小説。『(2)ソロバン片手の理想家』同時刊。

『百物語』一柳廣孝編/近藤瑞木国書刊行会7月24日税込価格:2,940円ISBN:9784336051202
明治25年三遊亭円朝尾上梅幸桂文治松林伯円など、そうそうたるメンバーで開かれた百物語怪談会を活字化した元祖・百物語。

『贖罪』湊かなえ 東京創元社6月11日税込価格:1,470円ISBN:9784488017569
田舎町で起きた美少女殺害事件。犯人の顔を思い出せない4人の少女たちへの一言が、運命を大きく狂わせる。本屋大賞受賞後第1作。

『事件のかげに巨人あり グリム姉妹の事件簿 (1)』マイケル・バックリー著/三辺律子東京創元社6月24日税込価格:2,415円ISBN:9784488019686
グリム姉妹を引きとった怪しげな祖母は探偵だった。おとぎ話の登場人物が住む、おかしな町のおかしな事件に幼い探偵姉妹が大奮闘。

ギャングスター』新堂冬樹 徳間書店6月18日税込価格:1,575円ISBN:9784198627454
あの新堂冬樹がやんちゃ高校生ものを書いたら、こんなに面白くなった。ドロップ、クローズ・ファン必携のめちゃ面白い小説。

『灰色の嵐』ロバート・B・パーカー著/加賀山卓朗訳 早川書房6月下旬税込価格:1,995円ISBN:9784152090386
スペンサーは裕福な夫人の奇妙な依頼を受け、彼女の娘の結婚式に出席するが、「灰色の男」の襲撃により式は血に染まった。

『運命の人(4)』山崎豊子 文藝春秋6月下旬税込価格:1,500円ISBN:9784163281407
「情を通じ」。起訴状の一言がすべてを破壊した。仕事も家族も失った記者が、彷徨の末に行き着いた先とは。待望の巨篇の完結。

『刑事病』飯塚訓 文藝春秋6月中旬税込価格:1,890円ISBN:9784163282800
いい刑事になるためには、刑事病にかかっていないといけない。数々の大事件小事件を通じて「病膏肓」となっていく様を描きつくす。

>>
『激しく、速やかな死』佐藤亜紀 文藝春秋6月下旬税込価格:1,750円ISBN:9784163272306
メッテルニヒ伯宛のゴシップ書簡、サド侯爵捕縛までの追想、不動産販売に勤しむ若きタレーランの彷徨ほか華麗無比の文体で綴る短篇集。