気になる本 ノンフィクション

『新しい意識 ベトナムの亡命思想家ファム・コン・ティエン』野平宗弘 岩波書店6月23日税込価格:7,035円ISBN:9784000220521
ベトナム戦争の惨禍の中から誕生し、近代精神の世界史的な課題と格闘した詩人の評伝。新しい思考の風景。

『自由人佐野碩の生涯』岡村春彦 岩波書店6月26日税込価格:3,990円ISBN:9784000234665
時代の激動に翻弄されつつ非転向を貫き、メキシコ演劇の父と称されるに至った国際的演劇人の波乱の生涯。

『ひばり伝』齋藤愼爾 講談社6月15日税込価格:1,680円ISBN:9784062155151
昭和とともにこの世去った美空ひばり。膨大な資料をもとに、その類稀な才能の軌跡を辿り、昭和という時代の精神を描き出す、壮大な「ひばり鎮魂の書」いよいよ刊行。

『独りぼっち 飯島愛36年の軌跡』豊田正義 講談社6月23日税込価格:1,470円ISBN:9784062155298
死してなおブログに5万件を超える書き込みが寄せられる飯島愛。女性たちは彼女に何を重ねているのか。AV女優から芸能界の成功者となった彼女の愛と孤独を描く。

日本赤軍私史 パレスチナと共に』重信房子 河出書房新社6月22日税込価格:2,625円ISBN:9784309244662
日本赤軍のリーダーが獄中で記した、その結成、ハイジャックなどの「闘争」、そしてアラブでのさまざまな模索から逮捕、解散に至る全過程。

『神さまってなに?』森達也 河出書房新社6月10日税込価格:1,260円ISBN:9784309616469
神さまお願い。誰もが一度は思ったことがあるはず。でも神さまは本当にいるのか。世界の宗教の歴史や現状を踏まえ、その謎に迫る。

『絞首刑』青木理 講談社6月29日税込価格:1,680円ISBN:9784062155519
裁判員制度が始まり、誰かを「死刑」にする権利を手に入れた。必要なのは「存置」か「廃止」かという机上の論ではない。執行現場で起きているリアルだけだ。

『甦る怪物(リヴィアタン) 私のマルクス ロシア篇』佐藤優 文藝春秋6月下旬税込価格:1,785円ISBN:9784163715209
外交官としてソ連に着任した著者は、モスクワ大学で出合った人々を通して再びマルクスを考察する。ソ連崩壊を思想的に捉えた野心作。

『本土決戦幻想 オリンピック作戦編』保阪正康 毎日新聞社6月下旬税込価格:1,575円ISBN:9784620319421
昭和20年、米軍、鹿児島、宮崎3地点に上陸。本土決戦計画を現地取材で検証し、あの戦争の意味を問う。

『帝国の崩壊』佐藤優 講談社6月30日税込価格:1,890円ISBN:9784062148993
沖縄返還において日米両政府間に密約が存在したことを、日本側の交渉当時者として初めて明らかにした吉野文六が、ベストセラー作家佐藤優に外交官人生を語る。

『日本に押し寄せる1000兆円のイスラムマネー』北村陽慈郎 講談社6月17日税込価格:1,680円ISBN:9784062155335
アラブ・ビジネスとイスラム金融の第一人者が説く、選ばれし国・日本の近未来、ならびに世界でもっとも親日的な人々とのビジネス作法。2010年から潮目が変わる。

>>
『一坪ハウスの誕生』坂口恭平 春秋社6月下旬税込価格:1,680円ISBN:9784393332962
宝くじ売場。靴磨き屋。機能美に貫かれた路上の極小空間を「建築探検家」が体当たり取材。狭い日本を面白くする社会ルポ。