気になる本

橋本治編 日本故事物語(上)〉池田弥三郎著/橋本治河出書房新社3月19日税込価格:1,890円ISBN:9784309225029
橋本治と読む日本語の宝庫、故事成語の決定版集成。昔から伝承されてきたこれらの表現には、日本と日本人の秘密が隠されている。『下巻』同時刊。

『柴田さんと高橋さんの「小説の読み方、書き方、訳し方」〉柴田元幸著/高橋源一郎河出書房新社3月16日税込価格:1,470円ISBN:9784309019178
読むだけでなく、書いて、訳して、また読めば、小説は100倍楽しめる。日本を代表する作家と翻訳者が贈る初の「三位一体」小説入門。

『谷川 雁』河出書房新社3月19日税込価格:1,680円ISBN:9784309740263
この時代こそ読まれなければならない戦後思想の真の巨人・谷川雁。そのあまりに先駆的すぎた思想と生の軌跡を若い論者が検証する。

河出書房新社の「文藝別冊」は、いつも「この時代こそ読まれなければならない」人の本を出している気がする。。

『精霊たちの家』イザベル・アジェンデ著/木村榮一河出書房新社3月10日税込価格:2,940円ISBN:9784309709598
精霊たちが飛び交う神話的時代から、血にまみれた不幸な現代まで。3世代にわたる女たちの運命を描くラテンアメリカ文学の傑作。

『KENZAN!(8)』荒山徹ほか著 講談社3月10日税込価格:1,260円ISBN:9784062152051
三島賞作家・佐藤友哉。秋山香乃の幕末小説、菊地ひとみの江戸画文集、中村彰彦の幕末読み物の連載も始まり、ますます熱い時代小説。

『エソラ(7)』小説現代編集部編 講談社3月16日税込価格:1,050円ISBN:9784062153768
新人・気鋭作家花盛り。まさにこれから花開きたわわに実る、旬の作家ばかり集合。伊坂幸太郎真藤順丈辻村深月岸本佐知子など。エンタメ王道の雑誌型単行本。

「エソラ」より「KENZAN」の方が出ている冊数多いんだ。

ボルドーの義兄』多和田葉子 講談社3月3日税込価格:1,785円ISBN:9784062153614
言語・記憶・意味の狭間にたゆたい躓きながら、優奈は漢字を一文字ずつ綴る。同時に起こりすぎるたくさんの出来事を記録するために。

『ヤイトスエッド(仮)』吉村萬壱 講談社3月25日税込価格:1,680円ISBN:9784062153737
表情のない女。不潔なものにとらわれた女。余計なものが何もない部屋で暮らす女。どこかがおかしい、でもそそられてしまう。男の欲望を受け入れる女たち。

『背徳のパンダ』後藤田ゆ花 講談社3月5日税込価格:1,680円ISBN:9784062153652
ド派手メイクでキメたビジュアル系ロックシーンで10年以上キャリアを持つソロアーティストを1人の少女が訪ねた時、新宿の片隅から友情と再生の物語が動き出す。

『風の中のマリア』百田尚樹 講談社3月5日税込価格:1,575円ISBN:9784062153645
女王が統べる帝国に戦士として生まれたマリア。過酷な闘いの連続に身を投じていた彼女に、ある日出会った男性が衝撃的な事実を告げる。帝国とマリアの運命とは。

『沖縄文学全集 証言・記録I(14)』沖縄文学全集編集委員会国書刊行会4月下旬税込価格:5,250円ISBN:9784336030344
明治〜昭和(戦前)の琉球処分、移民、方言問題、沖縄の近代化、日本化の悲劇など、無名者の声による証言・記録。

『定本久生十蘭全集(3)』久生十蘭 国書刊行会4月下旬税込価格:9,975円ISBN:9784336050465
「海豹島」「平賀源内捕物帳」「ところてん」「カイゼルの白書」「白豹」ほか、昭和14年から15年に発表された小説群。

久生十蘭全集買いたいけれど、値段が…

『何もかも憂鬱な夜に』中村文則 集英社3月5日税込価格:1,260円ISBN:9784087712872
刑務官の「僕」は、夫婦2人を刺殺した20歳の死刑囚・山井を担当。芥川賞作家が、重大犯罪と死刑制度に真摯に向き合い、生きる者と死にゆく者をつなぐ最後の希望を描き出す。

『電気馬』津島佑子 新潮社3月31日税込価格:1,785円ISBN:9784103510079
記憶のどこかに忍びこんでいるもの、体から流れ出る赤くて熱いもの。それは。人買いや継子いじめなどの伝承をモチーフに裸形の人間を描く短篇集。

村上春樹〈訳〉短篇再読』風丸良彦 みすず書房3月中旬税込価格:2,725円ISBN:9784622074533
村上訳の現代アメリカ文学の代表的短篇=カポーティフィッツジェラルドほか15作品を読み解く。小説の読み方、愉しみ方を届ける1冊。

柳田泉の文学遺産(3)』 明治文学研究の草創者柳田泉 右文書院4月中旬税込価格:5,040円ISBN:9784842107295
「明治文学研究は柳田泉から始まる」。明治文学を読むためのガイドブック。著者単行本未収録文章で編集。第3巻解説坪内祐三

目の付けどころが右文書院。

『訪ねて見よう!日本の戦争遺産』安島府太佳由 角川SSコミュニケーションズ3月10日税込価格:1,155円ISBN:9784827550658
全国47都道府県に残る、ふるさとの戦跡ガイド。戦争遺跡を改めて知るとともに、気になる場所へ気軽に訪ねていくことができる。

『ロック・ギタリスト伝説』萩原健太 角川グループパブリッシング3月11日税込価格:790円ISBN:9784048677301
ロックの黄金時代を築いた伝説のギタリストのギターテクニックや、熱いギター魂を、著者自身によるコピーのエピソードを交え綴る

紙魚家崩』壊北村薫 講談社3月5日税込価格:893円ISBN:9784061826373
北村薫傑作ミステリ短編集、ついにノベルス化。