気になる新書

岩波新書
■『「戦地」派遣 変わる自衛』隊半田滋 岩波書店2月20日税込価格:819円ISBN:9784004311751
アフガン、イラクへの「戦地」派遣は自衛隊に何をもたらしたか。丹念な取材によって克明に描き出す。
ルポ 高齢者医療 地域で支えるために佐藤幹夫 岩波書店2月20日税込価格:819円ISBN:9784004311768
地域の特性に即して人々の人生の終盤を支える8つの実践を報告。高齢者医療・福祉に求められるものとは。
■『中国という世界 人・風土・近代』竹内実 岩波書店2月20日税込価格:819円ISBN:9784004311744
「チュウゴク」の人びとの人間観・家族観をさぐり、近代を象徴する都市・上海と上海女性の気質を描く。
■『日本庭園 空間の美の歴史』小野健吉 岩波書店2月20日税込価格:861円ISBN:9784004311775
各地の名園は、時代時代の様式をもっている。庭園の美の変遷を、縄文から近代にわたってたどる。

河出書房新社
■『「禅」がわかる本(仮) 日本人なら知っておきたい仏教の精華』村越英裕 河出書房新社2月23日税込価格:756円ISBN:9784309503523
仏教の精髄ともいえる思想、修業法を確立させた禅。そんな禅の歴史、教え、人物、禅語など、禅の全体像をわかりやすく解説する。

河出も新書だすの?

講談社
■『皇軍兵士の日常生活』一ノ瀬俊也 講談社2月18日税込価格:735円ISBN:9784062879828
昇進につきまとう学歴という壁。食糧をめぐる将校と兵の違い。兵士への応召手当をめぐる格差。戦時下、不公平を強いられた「皇軍」兵士と家族の群像を描く。
■『思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本』郷原信郎講談社2月18日税込価格:735円ISBN:9784062879781
建築不況はじめ、今の日本社会を騒がせている多くの問題の背景には、社会と法のズレがある。「法令遵守」の名のもとに不完全な法が暴走する現状に警告を鳴らす。
■『実践!論理思考トレーニング』中井浩一 講談社2月18日税込価格:756円ISBN:9784062879811
すべての思考の原点、「論理力」は、簡単な訓練で鍛えることが可能。国語専門塾塾長の中井氏による、実用的な「論理の運用能力」アップのメソッド。

集英社
■『銃に恋して 武装するアメリカ市民』半沢隆実 集英社2月17日税込価格:735円ISBN:9784087204810
国民の半数が銃所有に賛成するのはなぜか。オバマですら変えることのできない銃文化の歴史、価値観、メンタリティーを豊富な事例とともに検証する。
■『新聞・TVが消える日』猪熊建夫 集英社2月17日税込価格:735円ISBN:9784087204797
ネットの大波に曝され、変革を迫られるコンテンツ産業。新聞業界の窒息を資本の閉鎖性と絡めて論じる、など元経済部デスクの確かな眼で、業界全体を見渡す。

アメリカ本多くないっすか、集英社さん。

小学館
■『死体の経済学』窪田順生 小学館2月2日税込価格:756円ISBN:9784098250172
粗利50%、市場規模2兆円。葬儀費用の知られざるカラクリを明らかにするとともに、納棺師、エンバーミング、事件現場清掃業ほか死をめぐるビジネスの最前線をルポする。

新書が雑誌化しているんだから、ノンフィクション作家によるルポものをどんどん出してくれ

筑摩書房
■『地学のツボ 受験生のための一夜漬け教室』鎌田浩毅 筑摩書房2月9日税込価格:819円ISBN:9784480688040
地震、火山など災害から身を守るには。地球や宇宙の起源に迫る「私たちとは何か」。理解のツボが一目でわかる図版資料満載。
■『独学という道もある』柳川範之 筑摩書房2月9日税込価格:819円ISBN:9784480688057
高校へは行かずに独学で学び、学者になる道もある。レールは1つではない。自分のペースで学び、生きていくための勇気をくれる1冊。
■『現代語訳 学問のすすめ福澤諭吉著/齋藤孝筑摩書房2月9日税込価格:819円ISBN:9784480064707
諭吉がすすめる「学問」とは。世のために動くことで自分自身も充実する生き方を示し、激動の明治時代を導いたベストセラーが蘇る。
■『希望の哲学』竹田青嗣 筑摩書房2月9日税込価格:819円ISBN:9784480064714
現代社会は今、難問を抱えている。世界的な格差問題と資源・環境問題である。その解決の糸口を近代哲学に求め、希望の在り処を探る。

■『住まいに居場所がありますか?』横山彰人 筑摩書房2月9日税込価格:819円ISBN:9784480064721
住まいが家族をつくる。かつて日本の住居が備えていた融和的な空間活用を継承しつつ現代家族に相応しい豊かな間取りの工夫を提案する。
■『独学の精神』前田英樹 筑摩書房2月9日税込価格:819円ISBN:9784480064691
無教養な人間の山を作り上げた日本の教育に決定的に欠けたものとは。身ひとつで学び生きるという人間本来のあり方から説く学問論。

「学」ばっかりだな、ちくま新書。まぁいつもそうだといえば、そうだけど

中央公論新社
■『科学の世界と心の哲学 心は科学で解明できるか』小林道夫 中央公論新社2月25日税込価格:819円ISBN:9784121019868
科学万能論と科学への不信が交錯する現代。近代科学の目的と規範と再点検し、心という現象の解明に哲学が不可欠であることを示す。
■『絵画の変 日本美術の絢爛たる開花』並木誠士 中央公論新社2月25日税込価格:819円ISBN:9784121019875
絢爛豪華な屏風絵と幽玄枯淡な水墨が共存・繁栄した16世紀は美術における大転換期だった。日本画の面白さを、豊富な図版で解説。

この値段で、「豊富な図版で解説」できるのかしら。

文藝春秋
■『山県有朋 愚直な権力者の生涯』伊藤之雄 文藝春秋2月20日税込価格:1,470円ISBN:9784166606849
陸軍と官僚を支配下において山県閥をつくり、みんなに憎まれて世を去った元老・山県有朋は、日本の近代にとって本当に害悪だったのか。
■『世界がわかる理系の名著』鎌田浩毅 文藝春秋2月20日税込価格:788円ISBN:9784166606856
理系の常識を知っているのといないのとでは、大きな格差が。ガリレオからワトソンまで、世界を変えた14冊の書物を一挙紹介。

鎌田浩毅、ちくま新書からも出すし……。隔週ですな

平凡社
■『幸田家のしつけ 露伴・文にみる親子関係』橋本敏男 平凡社2月13日税込価格:777円ISBN:9784582854527
幸田露伴は娘・文に、家事から人としてのあり方までを妥協なく教え、また文も必死に応えた。幸田家のしつけに親子関係の本質を見る。

■『声と話し方のトレーニング』村上由美 平凡社2月13日税込価格:798円ISBN:9784582854541
「声が小さい」「すぐに嗄すれてしまう」。そんな悩みに、言語聴覚士が医学的な裏付けとともに答える。声は確実によくなる。
■『日本の15大財閥 現代企業のルーツを紐解く』菊地浩之 平凡社2月13日税込価格:798円ISBN:9784582854534
三井・三菱・住友財閥など、幕末から明治にかけて誕生した主要財閥を中心に、戦後どのような再編を繰返し、現代企業を形成したのか。

平凡社新書、テーマは好きだけど、タイトルのパンチが弱いんだよなぁ。