『80年代ガキ大全』そのほか

『80年代ガキ大全』(宝島社SUGOI文庫)をぱらぱらと。80年代の子供たちを熱中させた「ひょうきん族」「ルービックキューブ」「ビックリマンシール」などを、当時小学生として過ごした有名人50名人の思い出コメントとともに振り返る本。このコメントを寄せている人選が不思議。

朝岡実嶺アジャ・コングアンジャッシュ飯沼誠司有吉弘行伊藤裕子、エネルギー、大泉洋大貫亜美奥山佳恵葛山信吾金子昇、河合我聞、神田うの神田利則工藤兄弟小島聡近藤有己島崎和歌子、照英、スマイリーキクチ関口知宏、高橋司沙(出張ホスト)、竹原慎二、田中了(デザイナー)、土田晃之つるの剛士テツandトモ長嶋有なべやかん、2丁拳銃、林家いっ平、原田龍二深作健太藤谷美紀、ペナルティ、真木蔵人マギー審司、無法松、本宮泰風(俳優)、山崎智也競艇選手)、山崎まさや山田誉子(元CCガールズ)、やべきょうすけ(俳優)、吉村由美

この文庫のもととなった「別冊宝島」が発行されたのは、2004年。そのせいもあって、「誰だっけ?」という人も結構いる。が、キャラクターが変わっていない人もいる。暇なとき、パラパラめくっていると、結構楽しい。
先週、古書現世で買った、目黒孝二『活字学級』(角川文庫)「性欲について」の〈若い女の子に食事をおごってあげて目の前でおいしいと言われるとそれだけで満足する〉という一節を読んで、はっとする。〈気分はずっと初老〉である目黒氏は、〈自分が当事者になるなんて、面倒くさい。見ているだけのほうが疲れないし、断然いいのである〉という。
まだ二十代だが、その気持ちがよくわかる。気分は初老なのか、私は。まだ二十代なのに。