気になる本 文芸

『日本の書物への感謝』四方田犬彦　岩波書店　10月30日　税込価格：2,415円　ISBN：9784000242592
『古事記』にはじまり、『枕草子』、『謡曲集』、芭蕉から鶴屋南北まで、いまの自分を形づくってきた書物たち。

『杉田久女 美と格調の俳人』坂本宮尾　角川グループパブリッシング　10月7日　税込価格：1,680円　ISBN：9784047034358
久女は生前1冊の句集も出版することなく、九州小倉の精神科病院で悲劇の生涯を閉じた。女性俳句の先駆者・杉田久女、初めての本格評伝。

『覇者と覇者(仮) 歓喜、慚愧、紙吹雪』打海文三　角川グループパブリッシング　10月27日　税込価格：1,890円　ISBN：9784048738941
小さな家を建て、消息不明の母を捜し出して、妹と弟を呼びよせて4人で慎ましく暮らすという夢を。8歳のころから見つづけてきたささやかな夢だ。

『古井戸の骸骨』塩見鮮一郎　河出書房新社　10月15日　税込価格：1,995円　ISBN：9784309018829
空井戸から2体の骸骨が出てきた。空襲時のものか。2体の関係は。戦中から現在にかけミステリータッチで描く愛と家族と犯罪の物語。

『貧民の帝都』の塩見鮮一郎の本ゆえに気になる。

『Heart Beat　青春音楽小説アンソロジー』　ジャイブ　10月下旬　税込価格：1,575円　ISBN：9784861765780
作家陣:葦原すなお、伊藤たかみ、小路幸也、楡井亜木子、花村萬月、藤谷治。バンドや音楽学校等の｢音楽+青春｣珠玉アンソロジー。

『ファシズム、そして』和田忠彦　水声社　9月29日　税込価格：3,150円　ISBN：9784891766818
究極のアヴァンギャルド、ファシズム。国家と歴史の境界を越えた表現者たちの実験と実践を柔らかに映す、イタリア文化論の結晶。

『ロマンの原点を求めて　源氏物語、トリスタンとイズー、聖杯物語』中山眞彦　水声社　9月29日　税込価格：4,200円　ISBN：9784891766931
源氏物語千年紀。今なお斬新な日本−フランスの古典をつぶさに読み解きながら、小説／ロマンの復権を目論むスリリングな論考。

さすが、水声社！

『大鏡全注釈』河北騰　明治書院　10月10日　税込価格：16,800円　ISBN：9784625444029
『大鏡』全文の注釈を収め、現代語の選択など学生にもわかりやすい解釈を添えている。研究や学習の一助となる『大鏡』研究の決定版。

ただ、この値段だと学生は買えないね。