気になる新書

岩波新書
■『ウィーン 都市の近代』田口晃 岩波書店 10月21日 税込価格:819円 ISBN:9784004311522
先進的な都市政治を展開してきたウィーン。ファシズムまでの80年間を、住民の暮らしとともに描く。
■『岡潔 数学の詩人』高瀬正仁 岩波書店 10月21日 税込価格:777円 ISBN:9784004311546
日本が生んだ世界的な数学者の、戦前から戦後にわたる秋霜烈日、孤高の思索の生涯を描く。

角川oneテーマ
■『サラリーマンは空気を読むな』堀紘一 角川グループパブリッシング 10月10日 税込価格:740円 ISBN:9784047101609
空気を読んで周りに流されて仕事をしているだけではビジネスの成功は覚束ない。グローバルスタンダード時代の働く人たちの心得を説く。

そういや、テレビに出てるとき堀紘一って、空気読んでいないような……。

光文社新書
■『イスラム金融はなぜ強い』吉田悦章 光文社 10月17日 税込価格:735円 ISBN:9784334034757
いま世界の熱い注目を集めているイスラム金融は、いったいどのようにして金融の仕組みを成り立たせているのか。その疑問に答える。
■『できそこないの男たち』福岡伸一 光文社 10月17日 税込価格:735円 ISBN:9784334034740
女性こそが生物本来の性であり、男性は使い走りでしかない。男はいかにダメで役に立たない生き物かを完膚なきまでに浮き彫りにする。
■『ひとつとなりの山』池内紀 光文社 10月17日 税込価格:735円 ISBN:9784334034764
山好きで知られる著者が、のんびりと出かけたひとり登山の小さな山々。ひと味もふた味も違う山の味わい方。「小説宝石」連載。

■『日本の国宝、最初はこんな色だった』小林泰三 光文社 10月17日 税込価格:735円 ISBN:9784334034788
デジタル修復は、美術品を制作当時の姿で鑑賞可能にし、時代像をも覆す。現代人の美術観・歴史観に修正を迫る最新成果を紹介する。
■『破天』山際素男 光文社 10月17日 税込価格:735円 ISBN:9784334034771
インドで仏教復興運動に命を捧げる日本人僧・佐々井秀嶺。波爛万丈な彼の人生は、日本とインドの民衆が織りなす壮大なドラマだ。

著者が福岡伸一で、タイトルが「できそこないの男たち」とくれば、ベストセラーでしょ。

小学館新書
■『空気の読み方』神足裕司 小学館 10月1日 税込価格:756円 ISBN:9784098250080
自分の知りたい他人の情報を聞き出す能力、「取材力」。格差社会を生き残るために必須のスキルを、神足裕司氏が指南する。
■『結婚難民』佐藤留美 小学館 10月1日 税込価格:735円 ISBN:9784098250035
「結婚相手にしてはいけない女たち」を、10の類型に分けて分析。90年代以降世に出た「ロスジェネ世代」男性の結婚と将来を考える「妙齢男」応援本。

『結婚難民』、ロスジェネ世代をこういうカタチで応援しなくてもいいから

新潮新書
■『だから混浴はやめられない』山崎まゆみ 新潮社 10月17日 税込価格:714円 ISBN:9784106102851
どんな名湯でも、それだけでは物足りない。世界中の温泉地を求めて回る美人温泉評論家が、失われし豊かな風習の復権を説く。
■『源氏物語ものがたり』島内景二 新潮社 10月17日 税込価格:735円 ISBN:9784106102844
藤原定家、宗祇、細川幽斎北村季吟本居宣長、アーサー・ウェイリー、『源氏物語』に取り憑かれた男たちの「ものがたり」。
■『手ごわい頭脳 アメリカン弁護士の思考法』コリン・P・A・ジョーンズ 新潮社 10月17日 税込価格:714円 ISBN:9784106102868
白を黒に言いくるめ、絶妙の切り返しで逆転する。米国弁護士の「手ごわい頭脳」を手に入れるにはどうすればいいかを徹底解説。
■『迷惑メールは誰が出す?』岡嶋裕史 新潮社 10月17日 税込価格:714円 ISBN:9784106102837
自分のメルアドが、なぜ世界中に知れ渡ってしまうのか。企業を麻痺させ人心を崩壊させる、テロより恐い無差別メールの正体とは。

新典社新書
■『ことば遊びへの招待』小野恭靖 新典社 10月上旬 税込価格:840円 ISBN:9784787961204
貴族から庶民まで、古より人々に親しまれた言葉遊び。なぞなぞ、判じ物、回文、アナグラム。日本語での遊び方をやさしく楽しく解説。

中公新書
■『 「洋行」の時代 岩倉使節団から横光利一まで』大久保喬樹 中央公論新社 10月25日 税込価格:819円 ISBN:9784121019684
幕末の開国期から戦前期までの約100年の間に、日本から外国への学びの旅がどのように変化したのかを、文化人の事例でたどる。
■『英語の歴史 過去から未来への物語』寺澤盾 中央公論新社 10月25日 税込価格:819円 ISBN:9784121019714
ブリテン島の一言語だった英語は、1500年の間にさまざまな言語の影響を受け国際語に発展した。現代英語との関連からその歴史を繙く。

■『外国人学校 インターナショナル・スクールから民族学校まで』朴三石 中央公論新社 10月25日 税込価格:819円 ISBN:9784121019691
日本には200を超える外国人学校がある。自主性を重視する授業、異文化理解のためのカリキュラムなど、先進的な事例を紹介する。
■『正倉院 歴史と宝物』杉本一樹 中央公論新社 10月25日 税込価格:819円 ISBN:9784121019677
正倉院には聖武天皇ゆかりの品をはじめ、多くの貴重な伝世品が残る。1200年以上にわたるその歴史をたどり、さまざまな宝物を紹介する。

中公新書ラクレ
■『PTA再活用論 悩ましき現実を超えて』川端裕人 中央公論新社 10月10日 税込価格:798円 ISBN:9784121502940
婦人公論」連載の書籍化。父母と学校をむすぶ公的な機関はどう変わってゆくのか。大変化期を迎えた公教育の一断面を描いた力作。

■『テレビと宗教 オウム以降を問い直す』石井研士 中央公論新社 10月10日 税込価格:903円 ISBN:9784121502933
無宗教だと平気で答える日本人。世界的に見て奇怪な日本の精神風土が、バラエティ番組と一体化して荒廃の極に突き進む様を警告する。

■『裁判官の横着 サボる「法の番人」たち』井上薫 中央公論新社 10月10日 税込価格:756円 ISBN:9784121502926
嫌がる当事者にしつこく和解を進める、面倒だから現地検証をしない、開廷中に似顔絵。スキあらばサボろうとする裁判官の生態を描く。

文春新書
■『なにもかも小林秀雄に教わった』木田元 文藝春秋 10月20日 税込価格:788円 ISBN:9784166606580
ボードレールランボオも、アランもドストエフスキーも、西行も実朝も、ゴッホセザンヌも、なにもかも小林秀雄に教わった」。

■『宮崎駿と漫画映画の戦後史』酒井信 文藝春秋 10月20日 税込価格:714円 ISBN:9784166606610
宮崎アニメはなぜ日本人に愛されるのか。ポスト冷戦・バブル崩壊後の混迷が続く日本に、宮崎駿が提示したメッセージを読み解く。

■『強欲資本主義 ウォール街の自爆』神谷秀樹 文藝春秋 10月20日 税込価格:735円 ISBN:9784166606634
我が世の春を謳歌し世界中のビジネスマンのお手本だったウォール街は、何を間違えたのか。米国経済の「失敗の本質」を鋭く暴く。
■『東京裁判の見方』牛村圭/日暮吉延 文藝春秋 10月20日 税込価格:861円 ISBN:9784166606603
東京裁判判決から60年。近年、海外や日本で続々と公開、発掘された新史料を丹念に読み解きつつ、長きにわたる論争に終止符を打つ。
■『六十一歳の大学生、父野口冨士男の遺した一万枚の日記に挑む』平井一麥 文藝春秋 10月20日 税込価格:945円 ISBN:9784166606641
会社員人生を卒業した後に、何をやるか。著者が選んだのは、父の膨大な日記をパソコンに入力し、父と母の人生を理解することだった。

■『論争 イマドキ若者論』文春新書編集部編 文藝春秋 10月20日 税込価格:767円 ISBN:9784166606658
不可解な若者激増は社会のせいか甘えなのか。『論座』から『文藝春秋』まで重要論考収録。この1冊で若者論争の全体像が明らかに。