気になる本 学術書

『賭博/偶然の哲学』檜垣立哉 河出書房新社 10月15日 税込価格:1,575円 ISBN:9784309244556
偶然をめぐる論理と倫理を、競馬予想を切り口に気鋭の哲学者が考察。賭博の本質にせまり、リスク社会を論じながら、生そのものを問う。

『この都市のまほろば(4) 消えるもの、残すもの、そして創ること』尾島俊雄 中央公論新社 10月25日 税込価格:1,890円ISBN:9784120039867
アジア都市間競争の時代に、都市はどう生き残るのか。固有の文化・文明を探し出し、発展に向けての具体案を提言するシリーズ第4弾。

『学問の下流化』竹内洋 中央公論新社 10月10日 税込価格:1,785円 ISBN:9784120039836
ポピュリズム化とオタク化の進む学界、紋切り型から抜け出せない論壇、書店に溢れるお手軽な新書。「教養主義の没落」後の教養とは。

10日って、お手軽な新書「ラクレ」の発売日。自社本の内容紹介で、自社本を揶揄するなんて。

『教育と所得格差』本台進/新谷正彦 日本評論社 10月中旬 税込価格:6,510円 ISBN:9784535555846
ヒアリング調査、政府による社会経済調査、人口センサス等を駆使して貧困の実態を明らかにし、貧困削減の道筋を探る。

村野藤吾著作集 全一巻』村野藤吾 鹿島出版会 10月1日 税込価格:8,925円 ISBN:9784306045163
思索の全貌を凝縮した唯一の集大成、待望の再版。建築観と設計手法、自作と半生、そして周囲の人々を綴った巨匠の遺作。

『キェシロフスキ映画の全貌』マレク・ハルトフ著/吉田はるみほか訳 水声社 9月29日 税込価格:3,150円ISBN:9784891766917
彼の目には、世界の終わりが映っていた。巨匠キェシロフスキの深遠な映像世界を読み解く、初の本格的な作家&作品論。

『ロシア・アヴァンギャルド小百科』タチヤナ・ヴィクトロヴナ・コトヴィチ著/桑野 隆訳 水声社 9月29日 税込価格:8,400円ISBN:9784891766016
美術、デザインから文学、演劇、音楽までの領域を横断して展開し、芸術の革命を目指した前衛運動の全貌を詳述。

『知識/情報の哲学』飯田隆編/伊藤邦武編 岩波書店 10月8日 税込価格:3,360円ISBN:9784000112642
高度情報化時代がもたらす、新たな知識革命とは。知識と情報のインターフェイスと、そのゆくえを追う。

明治神宮 戦後復興の軌跡 いとも厳しく美しく社殿なりて』今泉宜子鹿島出版会 10月1日 税込価格:2,000円戦災で焼失した明治神宮は、周辺地域の人々、日本中の人々の思いに支えられ昭和33年再建された。今に至るまでの明治神宮復興の軌跡。

カフカ夢分析』フェリック・スガタリ著/ステファヌ・ナドー編  水声社 9月29日 税込価格:1,890円ISBN:9784891766948
現代思想の異端児ガタリが遺したカフカ論及びシナリオ断片。65の夢に導かれた〈カフカガタリ機械〉が、いま起動する。

『こころと言葉 進化と認知科学のアプローチ』長谷川寿一編/C・ラマール編 東京大学出版会 10月15日 税込価格:3,360円ISBN:9784130830485
人間のことばは小鳥のさえずりとどこまで同じか、などの進化・認知科学のアプローチから言語研究の最先端の面白さを紹介する12章。

『戦後日本におけるアメリカのソフト・パワー 半永久的依存の起源』松田武 岩波書店 10月28日 税込価格:6,090円ISBN:9784000236768
米側の史料を駆使して、米国の文化政策が日本知識人のなかに深刻な対米依存を形成する過程を跡付ける。

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『近代日本のドイツ語学者』上村直己 鳥影社 10月下旬 税込価格:2,940円 ISBN:9784862651556
日本の近代化に貢献したドイツ。その学問や技術の伝達を支えたドイツ語学者たちの足跡をたどり、近代史の一側面を明らかにする。