気になる本 文芸編

『往復書簡 いつも香港を見つめて』也斯/四方田犬彦 岩波書店 6月25日 税込価格:2,520円 ISBN:9784000221658
香港と東京の生活空間から表象空間までを素材として、21世紀アジアの新しい世界像を論じる往復書簡。

『顰蹙文学カフェ』高橋源一郎山田詠美 講談社 6月2日 税込価格:1,470円 ISBN:9784062147064
自らを顰蹙作家と自認する高橋、山田両氏が発見した顰蹙文学の魅力とは。多彩で偉大で顰蹙なゲストを迎え文学の真の魅力に迫る。

『僕は落ち着きがない』長嶋有 光文社 6月19日 税込価格:1,890円 ISBN:9784334926113
不恰好ながら何物にもかえがたい輝きを放つ文科系少年少女の学園生活を、第1回大江健三郎賞受賞の著者が描き出す「部室小説」。

『ピロティ』佐伯一麦 集英社 6月5日 税込価格:1,365円 ISBN:9784087712254
マンションが現代の長屋なら、管理人は長屋の大家さんのようなものだ。後任に仕事を引き継ぐ管理人の言葉を通じて、人間の心の深層。

『夜』橋本治 集英社 6月26日 税込価格:1,785円 ISBN:9784087712445
男をめぐる短編小説。娘、妻、愛人、知人等、男を取り巻く身近な人物たちの視点から男の暗闇を描き出す。

『闘う書評』福田和也 新潮社 6月18日 税込価格:1,365円 ISBN:9784103909125
「世の中ちかごろ、手ぬるい書評ばかりじゃありませんか」大作家も、ベストセラーも、文学賞も、そして死者も容赦なく斬る。天下御免の本音批評。

『汽車の窓から 東海道森まゆみ 岩波書店 6月25日 税込価格:735円 ISBN:9784000282710
景色を説明し、その裏にひそんでいる歴史まで話してくれる。『農村の婦人』『忘れられた島』『ソ連・中国の旅』『離された園』同時刊。