気になる本 文芸
『だいにっほん、ろりりべしんでけ録』笙野頼子 講談社 4月25日 税込価格:1,680円 ISBN:9784062146449
現代に蔓延る見えざる敵「おんたこ」。この閉塞社会に孤高の作家が戦いを挑むシリーズ3部作最終章。ロリ、ヲタ、ニュー評論。
『変愛小説集』岸本佐知子訳 講談社 4月16日 税込価格:1,995円 ISBN:9784062145442
岸本佐知子が訳す世界の「愛」の物語。ブッカー賞作家から無名作家まで「変愛」と呼ぶしかない狂おしくも美しい愛の世界。
『瞼の母』長谷川伸 国書刊行会 5月7日 税込価格:1,995円 ISBN:9784336050236
日本人の心を描き続けた大衆小説の祖、長谷川伸の傑作を集めるシリーズ第1巻は、不朽の名作『瞼の母』などの戯曲を収録。解説:平岩弓枝。
『風花』川上弘美 集英社 4月4日 税込価格:1,470円 ISBN:9784087712070
平穏な日々が、夫に恋人がいるという1本の電話で破られる。何気ない日常の中で、色あせてゆく愛を描く長編恋愛小説。
『それは私です』柴田元幸 新書館 4月下旬 税込価格:1,680円 ISBN:9784403210976
霊界から手書きのメールが届いたり、翻訳ソフト「訳太郎」出現で翻訳家が失業したり。ちょっと知的でフシギが炸裂する爆笑エッセイ集。
『ドブロクの唄』松尾スズキ 新潮社 4月22日 税込価格:1,365円 ISBN:9784103068617
未来がなくても明日はくる。作家、映画監督、俳優としての華やかな毎日。背後に忍びよる愛猫との別れ、離婚、そして鬱。退廃と再生のセキララな記録。
『久生十蘭 『魔都』『十字街』』解読・海野弘 右文書院 4月上旬 税込価格:2,730円 ISBN:9784842107103
伝奇と歴史が交錯する想像力への予感を秘める都市小説『魔都』『十字街』をたどりつつ、東京・パリの「1930年代」を旅する。
久生十蘭、ブーム来てるの?
『新編 迷子論』堀切直人 右文書院 4月下旬 税込価格:2,310円 ISBN:9784842107097
泉鏡花、萩原朔太郎、佐藤春夫、小泉八雲、つげ義春などの幻想世界彷徨記。夢野久作論ほかを加えた新版。シリーズ第3巻。
「彷書月刊」で堀切直人が『迷子論』について触れていたのは、新編が出るからだったのかしら。
『會津八一の般若心経』八吾の会編 考古堂書店 3月下旬 税込価格:1,800円 ISBN:9784874997017
養女キイ子の病気の回復を祈って揮亳した、般若心経の最高傑作。262文字をそれぞれ拡大し、1ページに1文字を掲載している。
古本萌えする(古本になってから栄える)本ですかね。
『本の雑誌増刊 本屋大賞2008』本の雑誌編集部編 本の雑誌社 4月8日 税込価格:580円 ISBN:9784860110819
第5回を迎えた本屋大賞のすべてを網羅した発表号。受賞作家のコメントや5回記念で募集した「この文庫を復刊せよ」も完全収録。
「すべて網羅」なら、賞の舞台裏も書いてほしい。
『最長片道切符の旅』宮脇俊三 新潮社 4月22日 税込価格:1,680円 ISBN:9784103335115
北海道・広尾から鹿児島・枕崎まで。24日間にわたるユーモラスな「大旅行」。昭和54年刊行の名著を復刻。『「最長片道切符の旅」取材ノート』同時刊。
同時刊行の、原武史監修『「最長片道切符の旅」取材ノート』が楽しみ。
『出ふるさと記』池内紀 新潮社 4月30日 税込価格:1,680円 ISBN:9784103755050
家出、うろつき、逃走、世捨て。人はみな、ふるさとを出て、「その人」になる。寺山修司、安部公房、坂口安吾、深沢七郎ら12人の作家の列伝紀行。