気になる本

『夕坂童子唐十郎 岩波書店 4月24日 税込価格:1,995円 ISBN:9784000254045
60年代から前衛演劇の旗手といわれた著者が、生まれ育った下町を舞台に描く最新戯曲集。

『エッセンス・オブ 久坂葉子久坂葉子著/早川茉莉編  河出書房新社 4月15日 税込価格:1,575円 ISBN:9784309018607
美貌の人であり、19歳の若さで芥川賞候補作家になり、21歳の若さで自殺した伝説の作家。彼女のきらめく才能をまとめた珠玉の1冊。

『時代小説の勘どころ』寺田博 河出書房新社 4月2日 税込価格:1,680円 ISBN:9784309018614
時代小説の楽しみ方、読み方、意外と知られていない常識、醍醐味などを、古典から現代作品の紹介、比較を通して伝える時代小説の指南書。

『証人たち』ジョルジュ・シムノン著/野口雄司訳 河出書房新社 4月10日 税込価格:1,680円 ISBN:9784309204925
シムノンの唯一の法廷もの。フランスに陪審制度があった時代の法廷を舞台にした様々な人間模様と心理の綾。緊迫した心理の末に。

『戦争ノート』マルグリット・デュラス著/田中倫郎訳 河出書房新社 4月4日 税込価格:3,990円 ISBN:9784309204918
作家としてデビューする前の戦中戦後に書き付けていたデュラスのノートが4冊見つかった。その後の原点となる真実の「自伝」。

巨匠とマルガリータミハイル・ブルガーコフ著/水野忠夫河出書房新社 4月10日 税込価格:2,940円 ISBN:9784309709451
作家協会議長の轢死を予告した魔術師が、モスクワ中に奇怪な事件を巻き起こす。20世紀を代表する奇想小説。全面改訳決定版。

河出の充実っぷりに驚く。

『きゃくいん(脚韻)ソング』ロアルド・ダール作/柳瀬尚紀訳  評論社 4月下旬 税込価格:3,360円 ISBN:9784566014329
ダールの作品に登場する詩や歌47編を収録。どれも「韻を踏む」ものばかり。25人の画家たちの挿画と柳瀬尚紀の名訳が楽しめる。

『ぶるうらんど』横尾忠則 文藝春秋 4月上旬 税込価格:1,260円 ISBN:9784163270906
長年連れ添った夫婦の何気ない会話から始まって、めくるめく迷宮世界へ。驚異の絵画的イマジネーションが炸裂する、著者初の小説。

『読むことは旅をすること』長田弘 平凡社 4月下旬 税込価格:3,780円 ISBN:9784582833942
詩人が風景を旅しながら歴史を読み、書き続けてきた読書紀行を徹底してまとめた待望の集成。20世紀の歴史が語る問いに耳を澄ます。

『素白随筆集』岩本素白 平凡社 4月10日 税込価格:1,680円 ISBN:9784582766394
岩本素白は類稀なる随筆家。繊細かつ鋭敏な感覚をもって文学に没入した。本書は滋味溢れ人生の深さを感じさせる珠玉の随筆集である。

『中華飲酒詩選』青木正児 平凡社 4月10日 税込価格:3,045円 ISBN:9784582807738
陶淵明李白、白楽天を中心に、周代から唐代までの諸家の名詩から、傑作を選んで滋味豊かな訳注を施した無類の名著。愛酒家必携。

『映画×東京とっておき雑学ノート 本音を申せば』小林信彦 文藝春秋 4月下旬 税込価格:1,750円 ISBN:9784163701301
年金、薬害肝炎、環境問題。問題だらけの日本にあって、なにを頼りに生きてゆけばよいのか。映画と東京について書きとめる。

『市場検察』村山治 文藝春秋 4月下旬 税込価格:1,680円 ISBN:9784163701608
グローバル化に対応した市場型社会に日本を改造する。日米構造協議に関わった3人の検事は、「市場検察」をつくりあげていく。

『断髪のモダンガール 42人の大正快女伝』森まゆみ 文藝春秋 4月下旬 税込価格:1,890円 ISBN:9784163698403
大正という短くも文化的で華やかな時代。吉屋信子尾崎翠野上弥生子など、42人の快女たちの壮絶な生き方、愛し方を濃密に描く。