水曜日の夕刊は、待ち遠しい。

ブックファースト新宿ルミネ2店へ。高田純次『適当日記』、気になっているものの、きょうも買わず。
書評用の本探しのつもりだけれど、買うのは旧刊が多い。現実逃避か。今年は、古典やミステリ、海外文学を中心に読んでいこう。そして、できればストーリーテリングというかドラマツルギーというか、語り口をお勉強したくて*1
毎日新聞夕刊*2の「赤瀬川原平の散歩の言い訳」、荻原魚雷「そのほかのニュース」に目を通す。
新聞読みながら、テレビ朝日「相棒」。家にいると、ついつい見てしまう。一時期DVDボックスセットを買おうと思ったくらい好き。今シーズンは、回によってプロットやストーリーの差がいままでより大きいように思う(キャストや演出はそれを補って、あまりあるぐらいではあるのだけれど、ちょっと不満)。それから、日本テレビ「斉藤さん」


それから、垣根涼介君たちに明日はない』を一気読み。ふぉっくす舎のNEGIさんのおっしゃるように「才を感じる」。
バイクとクルマの描き方が好き。主人公のバイク遍歴は、「スズキRGガンマ400」、バイトで貯めた25万円で買った「カワサキGPZ400」、そして十七の夏、「GPZ400」をバイク屋で「ホンダFT400」に交換、十八の春に「スズキRGガンマ400」。クルマは、中古の「インテグラ」、現在の愛車は「コペン」。描写から、固有名詞の使い方から、バイクやクルマへの愛を、物凄く感じる*3
その後、「論座」(特集が3つあると、これだけで結構重たい)をパラパラと。気になる書き手の論考を目に通す。ただ、「ポスト・ロストジェネレーション!」特集だけは、いちおうすべての記事に目を通す。特に座談会は、しっかりと。ここに出てくる人は、みんなマジメだ。
「『受験勉強』という名の努力」を重ねなかった*4し、「高い偏差値を保って大学まで進学した」わけでもない私は、思う。この問題を、ただ「運」や「努力」のせいにも、「社会」や「世代」のせいにも、したくない。
つーか、そんなの関係ねぇよ。とにかく自分が生きたいように、したいようにするだけで、イッパイイッパイ(死語か)で、これからの日本社会をどういう方向に持っていくべきかとか考える余裕なんて、ないね。少なくとも、俺は、ね。「お前は、それだけ恵まれているんだろう」といわれれば、その通り。
そういう誰かの「責任」を問う前に、だ。高橋源一郎のいうように「自前の論理が必要」だと考える。まずはね、そういうのを作っていかないと。
「誰々のせい」「某は責任をとれ」とか「責任」問題だけでは、話は始まらない。いわゆる「ロストジェネレーション」問題、話は始まったけれど、このままじゃ、ずっと何も変わらないのでは?

*1:といっても、作家になるつもりもないし、その才能もない

*2:西原理恵子野坂昭如など、好きな作家の連載めあてで、今年から毎日新聞を購読している。朝日は、読むところがあまりない(雑誌の広告など見るところは結構あるのだが)し、読売はコンテンツがいいし、産経は朝刊だけだし読むところが結構あるし、日経は文化面スポーツ面充実して他にも読まなければならない記事も多くコストパフォーマンス考えたら日経が一番いいとは思うのだけれど、思想的に(っていうと、大袈裟か。個人的な趣向として)木戸銭払いたくないし、東京は雑誌っぽくて好きだけれども……ということで、毎日新聞を購読している。

*3:公式ホームページhttp://www3.ocn.ne.jp/~kakine/car.htmlによると、垣根の愛車は「ユーノス500 20GT-i」! ユーノス、イイネ! 俺は、ランティス欲しいよって、何の話だ

*4:「受験勉強」なんて努力してられるか!と根拠のないプライドだけは高かった私は思っていた。自分が好きなこと、したいことができるように、そういうふうに生きていければいいとしか、考えていなかった。ただ、いまでは、少なくとも、自分なりに、そういう環境を整える「努力」はしていたとは思うが。そもそも、「受験勉強」なんて、大層なことしなくても、それなりに大学に合格できた世代だったと思う。まぁ、お勉強はできない私がこういうこと言うのも、アレですが