でも、結局、最後に残るのは、言葉だ。

明日から3連休だ。先週末から、呑んだあとは、いつも同じことを考えている。このところ、誰かと呑んでいると、話が、自分の脳内キーワード*1がやたらとリンクすることばかりで、結局行き着くところは、言葉の……。
いくつか気になる新譜も発売されているが、それを聴いてしまうと、結局そこに行き着いてしまうので、せめて、きょうくらいは、息抜きにと、ひとりでゆっくり呑みたいくて某駅近くの居酒屋へ。
でも、手持ち無沙汰で、きょう発売された中間小説誌(って、いまは言わないのかね? もちろん、小説ではなく、雑文、いや芸文めあて)数誌と総合週刊誌数誌を読みながら、呑む。
グラビアの「推協貼雑年譜」という見出しに惹かれ*2、執筆者が関心のある*3人たちばかりなので*4小説現代」から読み出す。
ぱらぱらやっていたら、「文化系トークラジオLife」を取り上げた、「サブカルフロントライン」という連載ページで手が止まる。
「気鋭の若手社会学者・鈴木謙介」が、こう語っていた。

「(中略)もともと僕は抽象度が高い説明をすることが難しいマスメディアで、何かを喋るということについて抵抗があったんです。しかし他方で、難しいことを書いていても、それを読める人がもともと持っていた認識を強化することはできても、読めない、もしくは読まない人たちには届かない、ということも問題だと思っていました。なので、自分の考えを深く理解してくれる人たちと発想を掘り下げていくと同時に、自分の考えを外へと拡げていく方向の活動が必要になるだろう、という基本的な認識がまずはありました。そこにラジオのお話がいただけた、という流れです」
「今の大学生くらいの子たちが、<<知的なもの>>に興味を持つ入り口として機能するような、どんなトピックについても何かを語るような人がマスメディア上にいないんです(攻略)」

そうそう、そうなんだよ*5
結局、言葉は、届かないかもしれない。でも、思いは届けたい。
思いは伝えたい、少なくとも、言葉のリアリティを表現していって、たまたま思いが伝わればいい……そんな感じで、私はある連載をはじめた。「わかる人だけに、伝わればいい、読まれればいい」と思っていたのに、それから4ヶ月近く経ったいま、自分の言葉が、自分が思っていた以上に伝わっている*6し、読まれている。いままで、私が吐いた言葉は、全部自分に返ってくる。それはプレッシャーに感じられることもあれば、嬉しくもある。
シャイなせいで、そこそこ酔っていなければ、言葉を軽々しく口にできない*7けれど、きょうも、ちょっと酔いすぎたようだ。これから、いくら言葉をつむいでも、しょせん、からみ酒。そろそろ仮眠することにしよっと。
で、明日は「はらっぱ」に行けるのか。。。
と書きながら、ついブログ散歩しつつ、地上波の民放をザッピング。「銀幕会議2」に出ている松嶋初音というアイドルにやられる。何年も前、井上三太が「QJ」のインタビューで「国分佐智子*8が出ていると、ついチャンネルを合わせてしまう」と答えていたが、まさにそういう存在になりそう*9。って、俺は何を書いているのか*10

*1:「古書現世店番日記」の向井さんの脳内キーワード、いつもツボでした

*2:といっても、エドガワランポふぁんではない

*3:といっても、いろんな意味で、だ。執筆者が好きな人ばかりというわけではない

*4:といっても、いつもほとんど読まないのだけれど。最近、純文学誌よりも、中間小説誌に惹かれるのは、私がサラリーマンになったからなのだろうか

*5:といっても、私は自分が「どんなトピックについても何かを語るタイプ」の人間では、あきらかに、ない

*6:というか、私が思ってもいなかったところまで、汲み取ってくれる人がいる。意外だ、普段の私を知っていない人までもがそう感じてくれるということが。幸せすぎるぜ、恥ずかしすぎるぜ

*7:「ノサカ、はいってる」のか、俺は。「ヒトミ」より「ノサカ」好きだけど、俺は。、あぁ酒に酔っている、言葉に酔っている、誰かに酔っている、その場の雰囲気に酔っている、自分に酔っているのいずれかのときにしか、饒舌にならない。って、そういう場合って、結構あてはまりなぁ

*8:初代ワンギャル

*9:あと、気になる存在だったといえば、伊藤裕子日本テレビの「Shin-d」で放送されていた「ここでキスして」を見てから気になっていたが、いまもブレイクしていない。新垣結衣のポッキーCMにはヤラレタけれど、最近「AERA」などの表紙をはじめ、雑誌で見ると……

*10:何を書いているのかつながりでいえば、最近、谷原章介めあてで「王様のブランチ」を見ていることがある。美男美女は、見ているだけで気分がよくなるからいい