日本を降りる、ドメスティックな世代

下川裕治『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)を読了。「HB」vol.2の特集「ドメスティックな世代?」を補助線にすると、「なんとなく、ドメスティック」な世代がみえてくる。
俺は保守的な人間*1で、フットワークも軽くないし、いつも同じように休日を過ごしている。だから逆に、そうじゃないタイプの人間に興味が、ものすごくある。で、それを満たしてくれたのが『日本を降りる若者たち』であり、「HB」*2。なるほど。沢木耕太郎小林紀晴は、ちゃんと読まなきゃ。
最近ドライブをしなくなってしまったから、よくわからないけれども、「ブ」の棚って、その街に住んでいる人たちや、その街の変遷を、映し出している*3。だから、「ブ」めぐりは愉しい。特に、北関東は。

*1:といっても「ゴー宣」的な保守じゃない。「SPA!」のオウム事件薬害エイズ事件の頃から、ずっと読み続けているけれど。むしろ、私は、いきつけの蕎麦屋などのメシ屋、本屋を守るといった感じの保守で、それもかなりドメスティックなタイプ(人見知りといった方が適切か)

*2:って、最近、「HB」についてばかり書いてるな。我ながら、ヤボだ

*3:少なくとも、その町に住んでいる人の通勤通学圏内に、いい本屋がない「ブ」は愉しくない、古ぼけたベストセラーばかり並んでいる。音楽だと、それがもっと顕著で…。音楽業界の方が出版業界よりもっと問題は顕著なのに、なぜそれについては、あまり語られないのだろう?(まぁ確かに、ディスクユニオンタワレコとHMVがあればいいって感じだから。少なくとも、街のレコード店の店員があまりよくなかったことだけは確かだ…って、あまり知らない業界のこと書くと、アレだけどさ) 映画は、もっとはっきりする。そして、それよりはっきりするのはファッションだ。それこそ『下妻物語』じゃないけど、「東京さ行がなくてもジャスコ行けばいいべ」って感じ……って、あまり知らないことをこれ以上書くとアレだから書かない