9月の目玉1

日本橋バビロン』小林信彦 文藝春秋 9月中旬 税込価格:1,470円 ISBN:9784163262901
かつて日本有数の盛り場だった日本橋に生まれ育った著者が、実家の和菓子屋の盛衰を、土地とそこに住む人々の歴史として振り返る。

『四百字十一枚』坪内祐三 みすず書房 9月10日 税込価格:2,730円 ISBN:9784622073253
丸山書簡集、雑誌「風景」のBN群、柳田泉『随筆明治文学』、ブッチャー自伝まで、書店が変り行くご時世のリアルな本読みエッセイ。

これは、「論座」連載の「雑読系」をまともたものかな

鶴見俊輔書評集成(2) 1970-1987』鶴見俊輔 みすず書房 9月中旬 税込価格:4,725円 ISBN:9784622073123
丸山眞男『戦中と戦後の間』、金時鐘猪飼野詩集』、竹宮恵子の漫画、『広告批評』の批評の力ほか56編。未発表講演録「本の未来」付き。

『よせやぃ。』吉本隆明 ウェイツ 9月5日 税込価格:1,890円 ISBN:9784901391856
「僕が正確だとは決して言いませんが、比較級で言えば俺は正確だよと思っている」と、凛として語った吉本思想の現時点での集大成。

ヨシモトリューメーの集大成本のタイトルが「よせやぃ」だなんて…嗚呼。

『美の理論』T・W・アドルノ著/大久保健治訳  河出書房新社 9月10日 税込価格:12,600円ISBN:9784309705354
アドルノによる深いペシミズムと否定弁証法によって到達した究極の美学理論。初版時、2分冊になっていたものを1巻本として復刊。

『歴史哲学についての異端論的論考』ヤン・パトチカ著/石川達夫訳 みすず書房 9月下旬 税込価格:4,830円 ISBN:9784622073260
徹底した社会主義体制下で自由と責任ある人間観・歴史観を説いた、20世紀チェコ最大の哲学者の晩年の主著。小評伝と論文1編を付す。

『食卓作法の起源』C・レヴィ=ストロース著/渡辺公三訳 みすず書房 9月下旬 税込価格:8,925円ISBN:9784622081531
第3巻は消化(自然)と調理法(文化)から食卓作法までを射程に、項の隔たりと周期性へ視点を移す。

9月のみすず、大変なことになっている・・・