「ブックファースト渋谷店 開店9年で撤退へ」(「新文化」4月26日号)

理由は収益などの内的事情ではなく、入居するビルのオーナーが替わったことにある。

入居時のビルオーナーは有馬石油という地元企業で……しかし、〇三年にある大手企業の会長が関係する企業を通じて有馬石油から土地・建物を買い上げ、その二年後にはスルガコーポレーション(九五年に東証二部上場)に転売された。スルガコーポレーションは自らがオーナーとなってから、ブックファーストに対し家賃のアップではなく立ち退きを要求、阪急サイドは拒否を続けたが、ついに昨年中に撤退を決めた――これが大まかな経緯である。