文芸書

阪田寛夫の世界』谷悦子 和泉書院 4月上旬 2,500円
芥川賞作家で童謡「サッちゃん」の作者阪田寛夫の初の本格的作家作品論。作曲家大中寅二・恩氏との関わり、阪田の童謡観などを論じる。

『電車屋赤城』山田深夜 角川グループパブリッシング 4月26日税込価格:1,575円 ISBN:9784048737654
消えゆく旧型車両に誇りをかけた無骨な男達の生き様を、自らも元電車整備士の作家が魂を込めて描ききる直球感動長編。

『コップとコッペパンとペン』福永信 河出書房新社 4月20日 税込価格:1,470円 ISBN:9784309018157
赤い糸が繋ぐ奇妙な日常をユーモラスかつ不可思議に描いた表題作を含む中篇3本に書き下ろしを加えた著者6年ぶりの大暴走小説集。

『淳之介流 やわらかい約束』村松友視 河出書房新社 4月16日 税込価格:1,575円ISBN:9784309018140
華やかな生涯で知られた文壇の寵児の、ダンディズムの奥底にあるものは。吉行氏と深く交流した著者がその魅力にせまる書き下ろし。

『風雲の人 小説・大隈重信青春譜』山崎光夫 東洋経済新報社 4月5日 税込価格:1,890円 ISBN:9784492061442
日本初の政党内閣を組織した政治家で、早稲田大学を創設した男・大隈重信。陽気で不屈の精神を貫いた男の青年期の生きざまを描く。

早稲田大学創立125周年…

『ワシントンのうた』庄野潤三 文藝春秋 4月下旬 税込価格:1,600円ISBN:9784163690407
ワシントンと桜の木の話を読んだ私は歌をつくった。のんびりやの変な子であったらしい。ゆるやかに半生を綴る記念碑的作品。

『昭和が遠くなって』小林信彦 文藝春秋 4月下旬 税込価格:1,650円 ISBN:9784163690308
いじめに象徴される格差社会の歪みを直視する一方で「ゆれる」「硫黄島からの手紙」に絶賛の拍手を送る。連載9年目の成果を単行本化。