気になるハードカバー

■『右手に君が代 左手に憲法若宮啓文 朝日新聞社 3月22日 税込価格:1,890円 ISBN:9784022502704
2003年7月から続いた朝日新聞の人気コラム「風考計」を単行本化。政治と外交の諸問題に切り込み、日本の現在と未来を読み解く。

「続いた」?ということは、もう連載終わったのか。

■『確率の科学史 「死亡表」から気象予報まで』マイケル&エレンカプラン著/対馬妙訳  朝日新聞社 3月22日 税込価格:2,415円 ISBN:9784022502629
予測のつかない未来を予測したいという人間の欲求が生み出した確率論と統計学を、解説した一般向け数学ノンフィクション。

そういえば、「科学朝日」の後継雑誌「サイアス」休刊後にはじまった、「立花隆サイエンスレポートなぜなにそれは?」はどうなったんですか?

■『自分史を書くための 戦後史年表』朝日新聞社編 朝日新聞社 3月22日 税込価格:1,260円 ISBN:9784022220790
これまでの自分の歩みを振り返り、自分史を書こうという人が出発点として使える基本年表。オリジナル年表を作るための用紙を付属。

付属の用紙は、いりませんから。

■『東京版アーカイブス 「あの頃のニュース」発掘』泉麻人 朝日新聞社 3月7日 税込価格:1,050円 ISBN:9784022502643
昭和20〜40年代の朝日新聞東京版から、選りすぐりのオモシロ記事を紹介。忘れられたニュースが昭和の香りとともによみがえる。

値段安すぎない?

■『中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて』島田裕巳 亜紀書房 3月下旬 税込価格:1,785円 ISBN:9784750507088
オウムによる宗教テロを肯定する発言を繰り返す、宗教学者中沢新一の“悪”を徹底批判する書。

島田先生、なぜいまさら中沢進一批判なの?

■『報道できなかった自衛隊イラク従軍記』金子貴一 学習研究社 3月6日 税込価格:1,890円 ISBN:9784054033504
イラク復興のために派遣された自衛隊は、現地で何をなし得たのか。通訳として同行した著者が、報道されなかった真実を語る。

学研、ときどき学研らしくない本だすね。

■『シーア派イスラーム 神話と歴史』嶋本隆光 京都大学学術出版会 4月上旬 税込価格:1,890円 ISBN:9784876988235
中東のシーア派イスラームの指導者イマームの誕生と歴史をたどりながら、現今のシーア派を取り巻く思想的状況を解き明かす。

■『図書館はまちの真ん中 静岡市御幸町図書館の挑戦』竹内比呂也著/豊田高広ほか著
勁草書房 3月上旬 税込価格:2,205円 ISBN:9784326098323
ビジネス支援と外国人住民を対象とする多言語サービスに重点をおいた新しい図書館がうまれた。そのプロセスと活動実態を詳しく報告。

■『古賀誠の新政界 花と龍』大下英治 ごま書房 2月下旬 税込価格:2,100円 ISBN:9784341172213
保守本流の心意気を貫きとおし、激動の中いぶし銀のような存在感を持つ古賀誠。波乱含みの政界のキーマンが打つ次の一手は。

古賀誠、もはや「キーマン」じゃないだろ。

■『向井亜紀代理出産裁判の記録 子を宿さずとも母性は宿る』向井亜紀 小学館 3月5日 税込価格:1,000円 ISBN:9784093797474
高田延彦向井亜紀夫妻は出生届けを受理しない品川区に対して訴訟を起こした結果、昨年9月東京高裁は出生届けの受理を区に命じた。

これ、タレント本なの? それともちゃんとした本?

■『コミュニケーション格差社会』伊藤守著/山田昌弘著 大和書房 3月中旬 税込価格:1,575円 ISBN:9784479791997
3年で会社を辞める若者たち、ワーキング・プア、幼児虐待。コミュニケーションなき日本人が生み出した新たな格差の実態に迫る。

「格差」の原因を、コミュニケーション能力に求めちゃダメですよね、本田由紀先生。

■『昭和と天皇(仮) 奇蹟の君主による奇蹟の発展』小室直樹 PHP研究所 3月23日 税込価格:1,785円 ISBN:9784569659343
日本人にとって昭和とは、そして天皇とはいかなる存在であったか。世界史上稀有の存在であった昭和天皇の事績を通して考察する。

ここ最近、月刊小室直樹状態ですな

■『「最後の社会主義国」日本の苦闘』レナード・ショッパ著/野中邦子毎日新聞社 3月下旬 税込価格:1,995円 ISBN:9784620318066
あれほどうまくいっていた日本の社会保障システムがなぜ行き詰まったのか。その根本的理由を明らかにする。

ぜひ、明らかにしてくれ。できるもんなら

■『文学の花栞』森千春 毎日新聞社 3月下旬 税込価格:1,470円 ISBN:9784620318042
漱石芭蕉、太宰と月見草、田辺聖子と桜など、作家が愛しその作品を彩った草花をカラー写真とともに紹介する植物図鑑&文学ガイド。

この手の本出すのなら、古本本も出してくれ。

■『石原慎太郎の老残』佐高信 毎日新聞社 2月下旬 税込価格:1,575円 ISBN:9784620318028
石原慎太郎と全面対決。管理と差別が何より好きな都知事の老醜を徹底的に斬り、市民の政治の再生を呼びかける、闘う時評集。

全面対決? 「週刊金曜日」での対談で、石原をさんざんヨイショしまくったのはどこの誰だっけ? しかも<管理と差別が何より好きなのは>あなたじゃございませんか?

■『東京路地猫まっぷ』一志敦子 日本出版社 4月上旬 税込価格:1,470円 ISBN:9784890489503
雑誌「猫びより」好評連載の単行本化第2弾。人と猫の交流、路地裏や下町風景などを優しいタッチのイラストで綴る、猫好き街歩きガイド

猫まっぷって、マップにしたところで…

■『ハイエクの政治思想 市場秩序にひそむ人間の苦境』山中優 勁草書房 3月上旬 税込価格:3,360円 ISBN:9784326153909
もはや社会主義なきグローバル化の時代に、ハイエクをいかに読むべきか。全体主義批判から議会改革論まで、その「政治思想」の擁護。

ケインズ型社会」から「ハイエク型社会」へ転換しつつあるといわれている昨今。ハイエクを読み直し、擁護することで、現代社会に警鐘を鳴らすという感じなら、そこそこ面白いかも。

■『帝国の条件』橋本努 弘文堂 4月上旬 税込価格:3,990円 ISBN:9784335460272
9.11同時多発テロ事件を間近で経験した著者が世界秩序の問題を考え続け、「善き帝国」像の世界を構想する倫理的実践の試み。

ずいぶん壮大なテーマに挑みましたね。