出社前に「クーリエ」をキオスクで。
特集が「スパイの裏側」なら、つい、ね。しっかし、大丈夫だろうか、「クーリエ」。いま発売中の「創」(恒例の出版社特集のやつ)で、3月でいったん休刊して5月からリニューアルし月刊化と書かれていたけれど、これ、出す度に赤字でしょ(違ったら、失礼)。「クーリエ」っていう誌名もいいしブランドもいいんだから、もうちょっとエディターシップを発揮するか、ほぼ完全にフランスの「クーリエ アンテルナショナル」翻訳版にすれば、そこそこいけるとは思う。「もっと売れる雑誌にしたい」とヘンにスケベ心出さないで、「高級誌」路線を打ち出せばいいのではないか。「GQ」とかさ、そういうふうにして商売やっている雑誌もあるんだから、「クーリエ」もそうしちゃえばいいのに(ただ広告収入のことしか考えていない雑誌はどーかと思うが、志があるんだったら、その志のためにショーバイ上手になるべきだと私は思う。少なくとも、私はそういう編集者でありたい。雑誌がなくなってしまっては、モトもコもないから)。


いまの「クーリエ」って、そこそこの知識や教養があれば(まぁこの手の雑誌を手にとる人の多くは、そういう人だろう)、タイトル見ただけで「ああ、そういうこと書いてあるんだろうね、別に読まなくてもいいや」って感じてしまう雑誌でしょ。で、実際読んでみると予想通りか「思ったより面白かったけれど、でも毎号買うのはちょっとね」。


この手の雑誌を買わせるなら、立ち読みで済ませられないほど読みごたえのある記事(ただ長いだけの記事じゃないよ)を何本か入れたり、コラムを充実させらりすればいいのでは? 写真週刊誌じゃないんだから写真でみせる必要はなく、活字で読ませればいい。あれほど提携メディアがありながら(1000だっけ? とりあえず数百以上)、これだけってのはもったいないぜ。……と言えるのは、自分が関わっていない雑誌だから。