本やタウンから

朝日新書 10月13日発売

■『愛国の作法』姜尚中 756円
北朝鮮の核開発と中国の台頭。膠着する日中・日韓関係。注目の政治学者が世に問う、この国の正しい愛し方。
■『情報のさばき方』外岡秀俊 756円
5つの基本原則を縦横無尽に使いこなせば、苦労せずに、効率的に、情報の海を泳ぎ切れる。ビジネスリポート、営業報告書にも応用可。
■『安倍政権と日本(仮)星浩 756円
テレビでおなじみの朝日新聞編集委員が、「ポスト小泉」政権の成立過程、展望を表裏から描く緊急ドキュメント。
■『御手洗冨士夫「強いニッポン」』街風隆雄構成 756円
日本のどこが優れていて、その潜在能力を引き出すにはどうすればよいか。不安を抱える日本のビジネスマンへの、待望の1冊。
■『使える読書』斎藤孝 756円
斎藤流キーワード速読法による目からウロコの読書術。「AERA」人気連載から50余のコラムも厳選再録。
■『村上春樹はくせになる』清水良典 756円
現代人と村上文学との接点を『風の歌を聴け』から最新長編『アフターダーク』まで、彼の代表作を通じて読み解く。
■『サラリーマンは2度破産する』藤川太 756円
1万件以上の家計見直し相談を受けてきた著者が、家計のコストカットのプロの手法を初公開。今からでも遅くない、人生の立て直し。
■『新書365冊』宮崎哲弥 840円
ジャンル別良書の紹介に加え、「ワースト新書」など、新書好き読者の関心に応える内容をてんこ盛り。
■『ルノワールは無邪気に微笑む』千住博 777円
芸術とは、美を通した自分と他者とのコミュニケーションである。そんな持論の日本画の第一人者が、ファンの素朴な疑問を、一刀両断。
■『日中2000年の不理解』王敏 756円
日本滞在20年余の中国人女性研究者が、日中の伝説や説話、童話などを駆使し、日中文化の違いが引き起こす摩擦の真相を明かす。
■『妻が得する熟年離婚』荘司雅彦 756円
熟年離婚に悩む女性に、豊富な法律相談の経験を持つ弁護士が、さまざまな状況に応じたアドバイスを送る。

早くも、ポシャリそうな感が……。
(この中で確実に買うのは、「諸君!」連載をまとめた、宮崎哲弥『新書365冊』だけ)。
朝日新聞社なら、かつての「朝日ジャーナル」路線を彷彿とさせるようなものを出せば、いいと思うのだが、「朝日新聞」や土曜日朝刊の別刷「be」のようなものを出されたって、ねぇ……。
「昭和平成値段史年表」とか出してくれたらヨカッタのに。
別冊宝島」にインスパイヤされた(←死語か、もはや)「朝日ワンテーママガジン」のようなことにならないことを祈る。


●PHP新書 10月16日発売

■『日本文学のツボ(仮)』坪内祐三 840円
永井荷風尾崎紅葉幸田露伴、藤村操、田山花袋夏目漱石。今からちょうど100年前の日本文学の興隆を1月ずつ細緻に描いた意欲作。

PHP新書、こういうシブい本をときどき出すから見逃せない。