気になる本

『ロマネスクの透明度』高橋英夫
鳥影社 5月下旬 1,995円
■日本の近・現代を代表する27名の作家たちについての作家論集。ロジックとレトリックで作家たちの独自性を直感的に語る。

高見順の「昭和」』坂本満津夫
鳥影社 5月下旬 1,680円
■昭和40年58歳での「中道の死」に至るまで、常に時代と向き合い、イキのいい作品を書き続けた作家の生涯と、作品の魅力を追う。

『追悼 丹羽文雄大河内昭爾
鳥影社 5月下旬 1,470円
■昭和の文豪・丹羽文雄を雑誌「文学者」で深くかかわった著者が哀悼する。丹羽文雄の知られざる素顔を探訪。

鳥影社、採算とれるのか、この定価設定で。

『日本史の一級資料』山本博文
光文社新書 5月17日 735円
■史実を目撃できなくても歴史を学ぶことはできるのか。一級史料を題材にして一般人の歴史に対する考え方にメスを入れ、面白さを探る。

光文社新書っぽくない感じ。中公新書的。

行動経済学入門』友野典男
光文社新書 5月17日 735円
■市場や日常生活においてヒトは間違った選択を繰り返す。行動経済学は人間行動のトリックに挑む、格好の教科書。

ちくま新書的。

『寝ながら学べるデータマイニング岡嶋裕史
光文社新書 5月17日 735円
データマイニングとはさまざまなデータを統計手法を駆使して分析し、相関関係を見つけ出すもの。とことん簡単に、わかりやすく解説する。

これも、ちくま新書的。ベストセラー連発だから、こういう「ちょいアカ(デミック)」路線本も出せるのだろう

『よい自殺 わるい自殺』高田明
光文社新書 5月17日 735円
■年間3万人超。欧米の倍以上という自殺が我が国の大きな社会問題となっている。哲学・思想的な角度からアプローチを試みる。

自殺によいもわるいもあるのか。

『生と権力の哲学』檜垣立哉
ちくま新書 5月8日 777円
■見えない権力、人々を殺すのではなく「生かす」権力が、現代世界を覆っている。フーコーらの思想を読み解きつつ、抵抗の可能性を探る。

岩波新書新新赤版からこういうものが出ると、「岩波も(いい意味で)変わったなぁ」と思えるのだが。

『バブル文化論 〈戦後の終わり〉としての一九八〇年代』原宏之
慶應義塾大学出版会 5月15日 2,100円
大塚英志東浩紀オタク文化論、北田暁大森川嘉一郎の都市論などをベースに、いまだ全貌が見えにくい80年代文化を総括する。

80年代論ブームは、とうぶん続く。。。

『郵政米英化 終生反対』小林興起
光文社 5月23日 1,000円
■「政治家や官僚メディアが、なぜアメリカによる日本収奪の片棒を担ぐのか」。刺客候補に葬られた小林興起氏がその構造を明らかにする。

小林興起は、「終生政治家」でいられるのか。

『その「記者会見」間違ってます!』中島茂
日本経済新聞社 5月24日 1,680円
■不祥事への対応は企業の存亡に直結する。平時の備えから緊急時の情報発信、会見の仕方まで、危機管理広報のあり方を実践的に説く。

記者会見すら開かない日経新聞こそ、「間違ってます!」から。