本やタウンから

『学海余滴』依田学海著/学海余滴研究会編
笠間書院 3月中旬 6,090円
■明治文人、依田学海の筆記録。本邦初翻刻。『学海日録』同様の魅力を持つ。明治文化を知る必須の資料。山口昌男坪内祐三推薦。

すごいすごいぞ、笠間書院。1万超えると買い渋ってしまうが、税込み6090円だと「買っておいても損しないから買っちゃおう」と思ってしまう...

『春城師友録』市島春城著/山口昌男監修
国書刊行会 4月25日 7,350円
■初期の早稲田人脈の中心に位置した著者が、大隈重信坪内逍遙安田善次郎といった多彩な人物について綴った随筆を集成。

市島春城坪内逍遙高田早苗といえば早稲田三尊。高田早苗安田善次郎よりマイナーなのか。

『リベラルからの反撃 アジア・靖国・9条』 『論座』編集部編
朝日新聞社 4月7日 1,365円
■小泉自民党が大勝し、憲法改正すら現実味を帯びてきた右傾化するニッポン。9条を変えるべきなのか、靖国問題の解決策とは何か。

「反撃」になってないだろ、いまのところは。

小沢一郎 政権奪取論』五百旗頭真著/伊藤元重
朝日新聞社 4月7日 1,365円
自民党の実力者から反自民政権樹立の立役者へ、小沢一郎が、田中角栄竹下登金丸信との関係、細川政権誕生秘話を語る。

いつも「論」だけで終わってしまう、小沢一郎

『「しかって、ほめて、抱きしめろ!」こうすれば子どもは変わる』松岡修造
学習研究社 4月11日 1,365円
■松岡修造流「子育て」論。松岡修造が後進の選手育成で培った「子どもが育つためのノウハウ」を、子育てヒントとして提案。

松岡修造が親だったら……私ならグレたな。

『いま、普通に生きる』米倉斉加年
新日本出版社 4月下旬 1,680円
■「普通に言え」。師・宇野重吉の言葉に重ねて、敗戦直前、ひもじさのなかで弟を失った著者が問い続けた言葉の数々が珠玉のエッセイに。

タイトルと出版社がアレだが、著者は「劇団民藝」にいたひと。もしかすると、シブイ本かもしれない。

『今日から即使えるマーケティング戦略50』中野明
朝日新聞社 4月7日 1,050円
■勝ちパターンをいくつ知っているかでビジネスの勝敗が決まる。マーケティングの最新手法を豊富な図解でわかりやすく解説。

部数減続く朝日に教えてやりたい「勝ちパターン」。

『伸びる会社の人財力』「日本の人事部」編集部著
朝日新聞社 4月7日 1,470円
■伸びる会社は「人づかい」が抜群にうまい。各界トップ16人が若手から経営トップまで「人のつかい方・つかわれ方」の極意を披露。

朝日が伸びないのは「人づかい」が下手だからなのね。

『カレー放浪記』小野員裕
創森社 3月下旬 1,470円
■旨いカレーを求めて東奔西走。ひたすら陋巷のメニューを吟味。カレーが放つ不思議な魔力と至福のカレー処を徹底ガイド。

同じキッチン南海でも、神保町と早稲田では味が全然違う。