3月の文庫

河出書房新社 河出i文庫 3月3日発売
『ロマンポルノ女優』早乙女宏美 630円
河出書房新社 河出文庫
『キッズ アー オールライト』岡田智彦 504円
『次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?』柴崎友香 494円
『完本・突飛な芸人伝』吉川潮 998円

キッズ・アー・オールライト

キッズ・アー・オールライト

次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?

次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?

突飛な芸人伝 (新潮文庫)

突飛な芸人伝 (新潮文庫)

小学館 小学館文庫  3月7日発売
失楽園の向こう側』橋本治 650円

これ、なんの文庫化だろう? 書下ろし?

●大和書房 だいわ文庫 3月9日発売
『ひみつブック』おーなり由子 500円
『落語CD&DVD名盤案内』矢野誠一、草柳俊一 980円

ひみつブック

ひみつブック

筑摩書房 ちくま文庫 3月8日発売
『風がページをめくると』出久根達郎 798円
『美の死――ぼくの感傷的読書』久世光彦 798円

美の死―ぼくの感傷的読書

美の死―ぼくの感傷的読書

文藝春秋 文春文庫  3月10日発売
『FICTION! フィクション!』石丸元章 470円
『最後の波の音』山本夏彦 720円
『古の香りに誘われて心に残る物語――日本文学秀作選』山田詠美 590円
『あほらし屋の鐘が鳴る』斎藤美奈子 650円

FICTION!フィクション!

FICTION!フィクション!

最後の波の音

最後の波の音

あほらし屋の鐘が鳴る

あほらし屋の鐘が鳴る

斎藤美奈子の文庫本はなぜかいつも文春文庫。

学習研究社 学研M文庫 3月14日発売
『くるわばなし新吉原奇談(仮)』長島槇子 650円

●光文社 光文社文庫  3月14日発売
『最後の晩餐』開高健 未定

最後の晩餐 (開高健全集)

最後の晩餐 (開高健全集)

双葉社 双葉文庫 3月16日発売
犬儒派だもの』呉智英 600円
『はれた日は学校をやすんで』西原理恵子 540円

犬儒派だもの

犬儒派だもの

はれた日は学校をやすんで (アクションコミックス)

はれた日は学校をやすんで (アクションコミックス)

三笠書房 知的生きかた文庫  3月20日発売
『業界地図が一目でわかる本[世界版]』ビジネスリサーチ・ジャパン 560円

●新潮社 新潮文庫 3月28日発売
『新入社員諸君、これが礼儀作法だ!』山口瞳ほか 540円
マンボウ阪神狂時代』北杜夫 500円
カンバセイション・ピース』保阪和志 700円

マンボウ 阪神狂時代

マンボウ 阪神狂時代

カンバセイション・ピース

カンバセイション・ピース

高井有一「百年を超えて」(『新潮社一〇〇年』所収)にはこうあった。
講談社を皮切りに、中公や文春や集英社が文庫に参入した「第三次文庫戦争」の際、新潮社はこう対処したという。
〈社長佐藤亮一は、文庫編集部長佐藤浩太郎を伴って主だった作家を歴訪し、作品を講談社文庫に入れないように懇願した〉。


そして、出版方針も変えた。
講談社文庫の発刊に先立つ七一年五月石川達三「青春の蹉跌」、北杜夫「楡家の人びと」上下巻、柴田翔贈る言葉」、星新一「ボッコちゃん」、松本清張「点と線」の五点六冊を発売したのは、現役作家による新しい作品を、積極的に文庫に投入するという新方針の具体化である〉。
ただ、それでは〈単行本の買い控え〉が起こる。それを防ぐために、〈一般書は最低三年、文庫化しないことを読者に約束した〉。


もう、この約束は有名無実になったのか?