「諸君!」3月号

稲葉振一郎本田由紀・若田部昌純「そんなにいるわけない! ニート『85万人』の大嘘」という“ニート論議批判、仲正昌樹「あんたたちが『下流社会』化の元凶だ」という全共闘世代批判。
こういう記事を載せられない(載せない)から、岩波書店の「世界」は面白くないんだよと思う。

中西輝政「暴かれた現代史」に、ユン・チアンとジョン・ハリデイの共著『マオ――誰も知らなかった毛沢東』の一節が引用されていた。

「張作リン爆殺(一九二八年)は一般的には日本軍が実行したとされているが、ソ連情報機関の資料から最近明らかになったところによると、実際にはスターリンの命令で」(以下略)

中西によれば、『マオ』には、〈東アジア史を塗りかえるような諜報史上の重大な新事実や史料が多数提示されて〉いる。
これは読まねば。


ただ、なぜかこの本の邦訳版には「注釈」や「参考文献」「引用文献」が掲載されていない。その代わり、講談社のホームページ(http://shop.kodansha.jp/bc/books/topics/mao/)で無料でダウンロードできる。
文庫版では「注釈」などをつけて、単行本を買った人に文庫本も買わせようという作戦なのか…。

マオ―誰も知らなかった毛沢東 上

マオ―誰も知らなかった毛沢東 上