今週買った古本

●千葉県柏市・太平書林にて

池島信平文集〔謹呈版〕』文藝春秋 昭和48年6月刊

700円。
内容は、『雑誌記者』、『歴史好き』『編集者の発言』、『ジャーナリズムの現場』からの抜粋。
福田和也坪内祐三の「SPA!」連載対談「暴論 これでいいのだ!!」で、“虚人怪人
”な興行師・康芳夫がゲストだったとき、康が「池島信平は湯島のラブホテルで云々」と何度も発言していたっけ(と、池島信平の本を手に取るたびに思い出す……)。

杉森久英『滝田樗陰――ある編集者の生涯』中公新書 昭和41年11月号刊

250円。2冊目。
中公文庫だけじゃなくて、中公新書のこういう本も復刊してくれ。

高見順『昭和文学盛衰史』文春文庫 1987年8月刊

330円。
このところ、中央線沿線の古本屋で何度も出会った(だが、値段がチョイト高かった)。
これは私に買えといっているのだな、と解釈。値段が手ごろだったので購入。

『「週刊朝日」の昭和史 第二巻 昭和20年代朝日新聞社 1989年11月刊
『「週刊朝日」の昭和史 第五巻 昭和50〜60年代』朝日新聞社 1990年7月刊

ともに450円。


荻窪ささま書店

小林信彦『道化師のためのレッスン』白夜書房 昭和59年11月刊

2100円。
パラフィン紙の上にセロハンのカバーがかけられていた(相当大切に扱われていたのだろう)。
小林信彦 自身が語る創作の秘密」という帯がついていては、買わないわけにはいかない。
またこの本には、「白夜書房●出版目録 '84年11月」が挟まっていた。
そこにはたとえば、こういう書名が並んでいる。

イタロ・カルヴィーノ『蜘蛛の巣の小道』
平野威馬『枠外の人々』〔南方熊楠宮武外骨井上円了など「枠内におさまりきらず、自由奔放にその生涯を送った奇妙な人々を活写する!〕
小島信夫・沼田陽一『この結婚は救えるか』
中田耕治編『娼婦へのレクイエム』〔娼婦小説アンソロジー
竹中労編『ビートルズ・レポート』

この頃の白夜書房は、「写真時代」だけじゃなかったんだ……ということを今さら知った。

小林信彦『世界の喜劇人』新潮文庫 昭和58年11月刊

420円。
これで、新潮文庫小林信彦作品はすべて揃った。

双葉十三郎『ぼくの採点評Ⅲ 1970年代』トパーズ・プレス 1989年7月刊

2520円。