本やタウンhttp://www.honya-town.co.jp/hst/HTNewpub?week=0&genre=1

『アトムと寅さん 壮大な夢の正体』
草森紳一四方田犬彦
河出書房新社 12月5日 1,680円

戦後のヒーロー2人はなぜ愛されてやまないか。その魅力を楽しく深く分析。欠損を抱えた魂の放浪者の優しい正義感に感情移入しよう。

『紙つぶて 自作自注最終版』谷沢永一
文藝春秋 12月上旬 3,900円 

コラム書評の金字塔「紙つぶて」の455篇すべてに詳細な自注を追記。著者の執念と熱意の最終形が完成。

天皇と東大(上)大日本帝国の生と死立』立花隆
文藝春秋 12月上旬 3,045円 

天皇と東大を軸にすると明治・大正・昭和がまったく新しい姿を現す。著者畢生の大作、ついに刊行。『下巻』同時刊。

黒田清 記者魂は死なず』有須和也
河出書房新社 12月20日 1,995円

社会部記者としてナベツネ体制と真向勝負をした魂のジャーナリスト黒田清。その波乱にみちた軌跡を厖大な取材と証言で辿る唯一の書。

『辺境を歩いた人々』宮本常一
河出書房新社 12月1日 1,890円

江戸時代から明治時代、積極的に日本の辺境を歩き風俗地誌を研究した民俗学の先駆者のような4人の事跡をやさしく紹介。待望久しい復刊。

『出版をめぐる冒険(2)ベストセラーの仕掛け人(仮)』
植田康夫監修/新文化編集部編 アーク出版 
12月上旬 2,200円
話題を呼んだ『出版をめぐる冒険』の続編。ベストセラーはどうすれば作れるのか。仕掛け人たちが内幕を明かす。関係者必読の書。

桂米朝座談(1)』桂米朝著/豊田善敬編
岩波書店 12月14日 2,625円

師と仰ぐ正岡容と桂米団治や、若き日の想い出をめぐり、ゆかりの深い各氏と和やかに語り合う

『「資本論」も読む』宮沢章夫
WAVE出版 12月下旬 1,680円

七転八倒超絶エッセイ。「せめて『資本論』を読んでから死にたい」(著者より)。人気WEB日記「『資本論』を読めない」も収録。

『愚者の道』中村うさぎ
角川書店 12月22日 1,575円

一歩先に地獄へと笑いながら墜ちていく中村うさぎのギリギリの人生を綴った硬派エッセイ。

荷風のあめりか』末延芳晴
平凡社 12月7日 1,680円

荷風アメリカ体験とは何だったのか。テキスト解読と現地踏査によって新しい荷風像を提示する。書下ろし2章を加えた決定版。

『迷走する家族 戦後家族モデルの解体』山田昌弘
有斐閣 12月中旬 1,995円

「豊かな家族生活」が目標であった時代には、誰もがめざす「戦後家族モデル」があった。モデルの解明により現代家族に迫る力作。

『猫ぱんち』小泉さよ
KKベストセラーズ 12月5日 1,350円

スローライフ誌、猫雑誌で活躍中の著者による書き下ろしイラストエッセイ。猫との日々をていねいに色鉛筆で書き綴る。実用グッズも掲載。